民主党はまさに我が世の春を謳歌する、といった感じでしょう。
まあでも前途を考えるに、なかなか厳しいものがありそうな…
攻めるよりも守る方が難しいのは世の常。鳩山政権が発足しても最初はそれなりに支持率は高く出るだろうけど、いろんな面で困難にぶつかったり、不祥事・スキャンダルが出たりで段々と降下していくのは想像に容易い。
300人も当選しちゃったら、中には国会議員としての資質の備わらない人材も相当程度混じってるに違いなく、そのうちボロも出てくるでしょうし。
来年の参院選では、今度は民主党が「歴史的大敗」なんてことにもなりかねず。
そうなると、また「ねじれ」状態、なんて悪夢も頭に浮かぶわけですが。
ところで、民主党大勝の陰に隠れて地味ですが、個人的にちょっと注目したいのは、出来たての新党「みんなの党」が意外に善戦した件。
実は斯く言う自分も、比例区では、自民党はダメだと思いつつ素直に民主党に入れる気にもならず、みんなの党に一票を投じました。
同じように、みんなの党を受け皿にした有権者はそれなりにいたらしく、比例区東京での得票率は6.1%で、社民党を凌駕しています。
渡辺喜美党首の地元・比例北関東や比例南関東では7%代の得票率で、共産党よりも多い。
みんなの党自体はまだ海のものとも山のものとも分かりませんが、都市住民の意向に合致する選択肢さえできれば、現状の自民vs民主の勢力図だけじゃないという可能性を感じさせてくれます。
で、みんなの党が意外に票を伸ばし過ぎちゃったせいかどうかは分かりませんが、こんなニュースも。
みんなの党比例2議席逃す…得票不足で資格得られず(読売新聞) - goo ニュース
みんなの党は、近畿、東海両ブロックで各1議席の当選枠を得たが、いずれも比例名簿登載者が重複立候補した選挙区の得票で有効投票総数の10%に達せず、当選資格を失って他党に2議席が移った。
比例単独で立候補しておけば議席を獲れたということでしょうか。
小党にとって、議席が5か7かというのは、かなり大きな違いがあるように思われ、失態でしょうな。
このあたり、さすが鈴木宗男氏はよく分かっているようで、しっかり比例単独で2期連続議席を確保してますね。