子どもを投票所に連れてってはダメ? 公職選挙法の抜本改正求む(本山勝寛ブログ)
同感。
我が家もこれまで毎回コドモ(現在、小二と年中)を投票所に連れて行ってたけど、先日の都議選、今回の参院選とコドモが投票所に入るのを止められて外で待っているように指示された。
自分自身振り返ってみても、小学生くらいまでは選挙のたびに親に付いて投票所に行っていた記憶がある。
そうして「選挙ってのは行くもんだ」という感覚が身についたような。
逆に親が投票しない家で育った子は、自身が選挙権をもったとしても投票に行かない人間になる確率は当然高くなるように思う。
結局、投票って習慣なんだよね。
毎回投票に行かなければそれが普通になる。
一度投票行くの止めてしまえば、以降それが当たり前になってしまう。
だって面倒くさいといえば面倒くさいからね、正直。
大人になってから「投票に行こう!」といくら呼びかけたところで、あまり効果は無い。
親子連れを投票所に惹きつけるような施策やったほうがよっぽど効果的なような気がします。
日本の景気は賃金が決める (講談社現代新書) | |
吉本佳生 | |
講談社 |
Kindle版にて読了。
いわゆるアベノミクス本の一つに数えられるのでしょうが、著者が展開する議論は典型的なリフレ賛成論/反対論とは一線を画しています。
タイトルにもある通り、著者の議論は賃金にフォーカスされています。
著者が最も問題視しているのが「男性・大企業・正規雇用・長期雇用」のグループに属する層と「女性・中小企業・非正規雇用・短期雇用」のグループに属する層の間の賃金格差。
本著の中でも明言されているように、著者は公平性の観点から賃金格差を問題視ししているわけではなく、あくまで日本経済の景気回復を実現することを目的とした場合に、賃金格差を縮小して消費性向の高い層にお金が回る状況を作ることが肝要であると主張されています。
一般にリフレ政策の波及効果のルートは、金融緩和→インフレ期待→設備投資・消費増→賃金増→…と説明されるわけですが、著者は金融緩和が資産バブル・資源バブルを引き起こすことに懸念を示します。
そしてそのバブルが国内で起こればまだしも、どこで発生するかは制御できない、と。
2000年代中盤に日銀が金融緩和を進めた際には、円キャリー取引を通じて資金が資産市場や資源市場に過剰に流れ込んでバブルの要因となり、日本の企業は資源価格高騰によるコスト増を賃金を抑えることにより乗り切ることになった教訓から、アベノミクスによる強力な金融緩和がむしろ賃金デフレを惹起させるリスクを指摘します。
そして、リフレ政策が標榜するインフレ目標の定義について十分な議論や説明がされていないことについても批判されます。
インフレは全ての人に須らく平等に影響を与えるわけではなく、子育て世代に過大な皺寄せを与える危険がある、と。
ということで、著者はリフレ政策を積極的には支持していないのですが、もしどうしても金融緩和を進めるが前提なのであれば国内で不動産バブルを起こす方向で政策を動員してはどうか、という提言がされています。
都市部に不動産バブルを起こしてサービス業を集積させることで、雇用が生まれ、賃金を上げることができる、と。
正直、最後の提言部分についてはあまり腹に落ちなかったのですが、序盤から中盤にかけての経済状況や金融政策の仕組みについての解説部分は非常に丁寧で解りやすく、これまで得た知識を整理するのに役立ちます。
使われている図表・グラフも著者オリジナルにデザインされていて見やすく、解りやすいし。
ただ、これだけ状況把握と解説が解りやすいにも関わらず結論(提言)がモヤモヤっとしているということこそが、問題の根深さを示しているような気もします。
結局のところ「何が問題の本質であるのか」についてのコンセンサスが全く無いままに、いろんな人がいろんな切り口で主張をしているのが、アベノミクスを巡る議論の実態のような。
例えば、著者は「公平性の観点で賃金格差を批判しているのではない」と言い切ってしまっていますが、一方で公平性が失われていることこそが問題であるとする立場の人も多くいるし、説得力もあったりするわけです。
議論を整理する一助となるという点ではとてもいい本だと思うんだけど、なんだかやっぱり先は見えてこないのです。
How Will You Measure Your Life? | |
Clayton Christensen,James Allworth,Karen Dillon | |
HarperCollins |
「イノベーション・オブ・ライフ」というタイトルで邦訳も出版されていますが、自分は原書をKindle版で読みました。
昨年、"Steve Jobs"を原書で読んだときには半年かかった自分ですが、この本はちょうど4週間で読了。
内容的にも平易だし、リーディングを鍛えたい人にはテキストとしておススメです。
著者のクリステンセンは、「イノベーションのジレンマ」がベストセラーになったハーバード・ビジネス・スクールの教授。
優秀で才能あふれるハーバードの同級生たちの中に、人生に躓き幸せをつかめない人々が少なからず出てきてしまうことをモチーフにして、意義ある人生を送るための方法を経営戦略の理論とシンクロさせながら分析しています。
私生活を経営学目線で語る?という点に興味を抱いて読み始めましたが、考えてみれば人生を如何に生きるか、家庭生活を如何に築くかというのは、まさに「マネジメント」そのものなんですよね。
ビジネスでよきマネジメントが実践できれば、それを私生活にも適用することも可能というのは実に納得的でした。
以下、印象に残ったところを挙げます。
○売り手が「何を売りたいか」ではなく、「お客はそれを買うことでどんな問題を解決したいか(求めているJobは何であるか)」が重要。家庭生活や友人との関係も同様、「どんな問題を解決してほしいのか」を考えよ。
○「能力(ケーパビリティ)」は3つに分解できる。「リソース」と「プロセス」と「プライオリティ」である。人生において何かを成し遂げるために「何を備えているか(リソース)」、「どうやってやるか(プロセス)」、「なぜそれをやるのか(プライオリティ)」を意識することが大切。
家庭生活において子供たちにやらせるべき仕事をアウトソースすると「プロセス」が身につかない。
○子供たちは「自分たちが学ぶ準備ができたとき」に学ぶものだ。親が「教える準備ができたとき」ではない。まさにその「学ぶ」タイミングにおいて、親は子供の傍にいなければならない。そして自身のプライオリティと価値観に沿った行動をして見せなければならない。
○親が子供たちに「適切な決断」をしてほしいと望むのは、ビジネスシーンにおいて経営者がミドルマネージャーに望んでいることと全く同じである。「適切な決断」が常に為されるために必要なのが「カルチャー」。カルチャーとは、共通のゴールに向かって複数の人間が行動する様式(way)のことである。カルチャーは繰り返しの中で育まれる。その家庭や組織ならではのプロセスとプライオリティの組合せである。
○人間はマージナル(限界)コスト思考に陥りがち。人生において「この1回だけ、特別に…」と言い訳して誤った一歩を踏み出してしまう。それがどれだけのフルコストをもたらすのかを見誤る。
よき教訓がたくさん散りばめられていて、感心しながら読んでしまいました。
で、原書タイトルにある通り、自身の人生がいかによきものであるかを測るmetricが必要であるということが最後に唱えられます。
で、著者にとってのmetricは「その人がよりよき人間になるために手助けをしてあげられる人の数」だと言います。
このあたりは非常に宗教的です(実際、著者は敬虔なクリスチャンなのですが)。
人生哲学を突き詰めていけばそういう境地に至るのも解る気はしてきますが。
邦訳版はこちら↓
イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ | |
櫻井 祐子 | |
翔泳社 |
ブラジルがスペイン破り、コンフェデ杯3連覇(読売新聞) - goo ニュース
コンフェデ、終わりました。
いやまさかスペインが0-3で完敗とはね。
前後半の立ち上がりと終了間際で得点とは、完全に主導権握られましたね。
今大会、守備力の大会でしたね。
ブラジルとスペインの明暗を分けたのも、ホームアドバンテージやコンディションの差があったにしろ、やっぱり守備力の差。
ウルグアイが健闘したのも守備力あってのことだし、イタリアがいまいち勝ち切れなかったのも守備に本当の堅さが見られなかったから。
そして、日本代表の守備の弱さが露わになってしまった大会でもありました。
3分の2くらいの試合は観たので、その範囲で私的ベスト11を挙げると以下の通り。
フレッジ
ネイマール カバーニ
J・O・ミケル
パウリーニョ L・グスタボ
マルセロ D・ルイス S・ラモス M・ペレイラ
J・セザール
T・シウヴァもピケも、ウルグアイのルガーノ&ゴディンも、センターバックには強さと巧さが際立つ選手が多くて印象的でした。
コンフェデ、終わりました。
いやまさかスペインが0-3で完敗とはね。
前後半の立ち上がりと終了間際で得点とは、完全に主導権握られましたね。
今大会、守備力の大会でしたね。
ブラジルとスペインの明暗を分けたのも、ホームアドバンテージやコンディションの差があったにしろ、やっぱり守備力の差。
ウルグアイが健闘したのも守備力あってのことだし、イタリアがいまいち勝ち切れなかったのも守備に本当の堅さが見られなかったから。
そして、日本代表の守備の弱さが露わになってしまった大会でもありました。
3分の2くらいの試合は観たので、その範囲で私的ベスト11を挙げると以下の通り。
フレッジ
ネイマール カバーニ
J・O・ミケル
パウリーニョ L・グスタボ
マルセロ D・ルイス S・ラモス M・ペレイラ
J・セザール
T・シウヴァもピケも、ウルグアイのルガーノ&ゴディンも、センターバックには強さと巧さが際立つ選手が多くて印象的でした。