そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

美瑛「ケンとメリー」の木

2011-07-31 13:39:53 | Diary


昨日まで、北海道へ旅行に行ってきました。

旭川~美瑛~富良野のあたりを2泊3日で。
全国的には大変な天気になっていましたが、北海道の気候は絶好。

子供たちは旭山動物園を堪能。

そして美瑛から富良野にかけてのドライブでは、夢のような絶景を楽しむことができました。

上の写真は「愛のスカイライン」CMで有名になった「ケンとメリーの木」。
といっても1976年の放映だそうで、自分にはCMの記憶はないんですが。
YouTubeでCMの映像を見つけました↓

ケンメリ 美瑛



「ケンとメリー」のペンションには、当時のスカイラインが保存されていました。

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警戒対象はセシウムとストロンチウム

2011-07-24 20:36:11 | Society

放射性物質の種類による特徴と人体への影響についてよくまとまっている記事があったので、備忘のためリンク。

ヨウ素、セシウム、ストロンチウム(放射線と原子力)

半減期の短いヨウ素は既に消滅しており、現在の主役はセシウム、ストロンチウムは検出に高度な技術が必要、とのこと。

プルトニウムは、体内に入らない限り危険は少なく、生物が積極的に取り込むこともない、ということですが、一方でこんなニュースも報じられてますね。

体内のプルトニウム排出薬販売へ 住友化学・GE合弁(日本経済新聞)

一般向けというよりは現場作業員向け?

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「イノベーションの知恵」 野中郁次郎、勝見 明

2011-07-22 23:53:09 | Books
イノベーションの知恵
野中 郁次郎,勝見 明
日経BP社



類稀なリーダーにより奇跡的な成功を実現した「イノベーション」の実例を紹介しつつ、経営学的見地からの解釈を差し挟む構成。

本著で紹介されているイノベーションのケースは以下の通りです。
旭山動物園
京都市立堀川高校
・JR東日本・エキュート
・トヨタ自動車・iQ
・霞ヶ浦・アサザプロジェクト
社会福祉法人むそう
再春館製薬所
・徳島県上勝町・いろどり
銀座ミツバチプロジェクト

どのケースも、読んでいるだけで元気になってくるような魅力にあふれており、それだけでも一読の価値があると思います。

特に強く印象に残ったのは再春館製薬所の4500平米・1200人収容のワンフロア・オフィスですね。
ちょっとこれは普通の会社では真似できないな、という感じです。
その他、”アサザプロジェクト”や”いろどり”のような地域活性化系のケースも、地道な活動が大輪を咲かせた感が感動的です。

で、差し挟まれる野中郁次郎氏の解釈編ですが、これがまた分かるような分からないような(笑)。
・「理論的三段論法」から「実践的三段論法」へ
・「モノ的発想」から「コト的発想」へ
・「考えて動く」から「動きながら考え抜く」へ
・「名詞」ベースでなく「動詞」ベースで発想する
・「見えない文脈」を見抜く眼力をつける
・偶然を必然化する

例えば「実践的三段論法」とは、「目指すべき目的がある」「目的を実現するにはこんな手段がある」「ならば、実現に向け行動を起こすべきである」と結論を導き出すこと。
正直、これを「論法」と言ってしまっていいのか?という感じではありますが、要するに大切なのは「行動する」ことであると。
当たり前だけど、なかなかこれができないのですよね。

「まとめ」の章では、リーダーに必要なのは「場のマネジメント」である、ということが提唱されます。
これは納得です。
いくら机上でうんうん唸っていてもイノベーションなど生まれない、綺麗にまとめようとしているうちはダメ、ってことですかね。

あと、これからのリーダーに求められるのは「ジャッジメント」ではなく「ディシジョン」だとも。
「ジャッジメント」と「ディシジョン」の定義の違いが明確に説明されていないんですが、基準による「判定」よりも行動をベースにした「判断」が重要、というようなイメージでしょうか。

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「なでしこ」の待遇改善に必要なこと

2011-07-18 18:16:33 | Sports
なでしこ世界一…女子W杯、PK戦で米下す(読売新聞) - goo ニュース

今朝は寝苦しさから5時過ぎに目が覚めてしまい、そう言えば決勝まだやってる時間だな、とテレビをつけました。
そうしたらちょうど宮間選手の同点ゴールが決まった場面で、そのまま最後まで試合に見入ることに。

正直、自分が観ている間、日本代表の試合ぶりは攻守にわたりあまりパッとしなく(特に延長前半)、米国に勝ち越しゴールを入れられた時点では万事休すと思ったんですが…
しかし感服しますね、この粘り腰。
特に、澤という選手は本当に凄い。
同点ゴールのCKに繋がったチャンスも、抜け出した近賀選手への澤からのパスによるものだったし、CKからのあのゴール、もう神業です。
攻撃も守備もこなし、豊富な運動量、気の利いたパス、おまけに驚異的な決定力。
こんなスーパーな選手、男子も含めて古今東西ほとんどいないんじゃないでしょうか。

一番印象的だったのはPK戦前の円陣。
佐々木監督を筆頭に、選手たちがみんな笑顔で、心からゲームを楽しんでいる様子が生き生きと伝わってくる。
長年サッカーを観ていますが、PK戦の直前にあんなふうに楽しそうにしているチーム、みたことがない。
神経勝負のPK戦、この時点で勝利は決まっていたように感じます。

さてさて本当に素晴らしい優勝ですが、こういうことになると必ず出てくるのがこういう話…

7月18日を「なでしこの日」に(A Successful Failure)

「こんなに素晴らしい選手たちなのに」「待遇があまりに気の毒」…オリンピックでのソフトボールやカーリングでも言われましたね。
いや、偉業を称えたいという素直な気持ちにケチをつけるつもりはないんです。
けど、本当に選手たちの待遇改善を願うんだったら、行政や協会を腐すより先に、普段から女子サッカーの国内リーグに関心を持つことから始めるべきだと思うんですよね。
オリンピックやワールドカップなどの国際大会のときだけ我がことのように盛り上がるだけ盛り上がって、普段はすっかり忘れて地味な国内リーグには見向きもしない。
そういう大衆の身勝手な姿勢が、彼女たちの恵まれない待遇をもたらしているのではないか。
そう思います。
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「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」 カーマイン・ガロ

2011-07-16 23:43:38 | Books
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
カーマイン・ガロ
日経BP社


基本的に「新商品発表の場での基調講演」を題材にしているので、日常的な営業活動での商品提案プレゼンなどにそのまま当てはめるのは難しい面もありますが、それでもエッセンスは共通していると思います。

個人的に響いたのは以下の項目。

「一番大事な問いに答える」:聞き手は何故このアイデア/情報/製品/サービスに注意を払うべきなのか、を明快に伝える。

「ロードマップを描く」:主要メッセージが3つになるまで絞り込む。

「敵役を導入する」:聴衆が痛みを感じている部分を思い描き、問題提起する。

「禅の心で伝える」:箇条書きは避ける。1枚のスライドは1つのテーマに絞り、それを写真や画像で補強する。

「数字をドレスアップする」:データを聞き手の暮らしに密着した文脈に置き、アナロジーなどの方法で数字をドレスアップする。
 例)「400万台を200日で割ると、1日平均2万台のiPhoneが売れたことになる」

「小道具を上手に使う」:計画の段階からプレゼンテーションに製品のデモを組み込む。

まあこうして並べてみるとベーシックでセオリカルなものばかりなんですけどね。
分かっていてもついつい疎かにしてしまうのが常であって。

それにしても、ジョブズがプレゼンの準備・リハーサルにかける時間と労力は尋常なものではないようですね。
こればかりは逆立ちしても真似できんなあ。
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再稼動のためのストレステスト

2011-07-11 22:59:51 | Politcs

玄海町長「内容不透明で、判断のしようがない」(読売新聞) - goo ニュース



菅首相が突如「ストレステストをやる」と言い出したことが波紋を呼んでいます。
「思いつきだ」というのはその通りだし、海江田大臣へのハシゴ外しは酷いけど、同じ「思いつき」でも浜岡原発の停止「要請」に比べればずっと筋がいいのではないかと自分は思います。

原発容認派からは「これで今夏の原発再稼動はなくなった」「日本経済空洞化が進む」と批判されてますが、むしろ、たとえ遠回りになったとしても再稼働するためにもストレステストでお墨付きを得たほうがよいのでは。
十分検証して、稼動して問題ない発電所は稼動すればよい。

重要なのは、ストレステストがどれだけ透明性をもって行われるか。
ぜひとも国際機関の検証にも晒されるような形で実行してもらいたいものです。

結局はセレモニーに過ぎないのかもしれないけど、玄海原発再稼動にあたって佐賀県知事が首相直々の説明を容認条件とした無意味なセレモニーに比べればずっとマシなのでは。
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高橋財政と軍拡

2011-07-07 23:19:40 | Politcs

日経新聞朝刊の「やさしい経済学」で「国難に向き合った日本人」というシリーズが連載されています。
昨日まで中林真幸・東大准教授の稿により高橋是清が取り上げられていました。
その最終回から。

高橋是清による国債の日銀引き受け政策は、その後の軍事予算の爆発的増加を招いたと言われる一方、高橋自身は軍事予算膨張に反対の立場であった(それ故2・26事件の犠牲者となった)とよく語られます。
が、中林氏はその議論をあまり意味がない、としています。

当時、衆議院と貴族院は「ねじれ」状態となることが多く、貴族院は枢密院と並んで機動的な立法措置の妨げとなるケースが多かったとのこと。

貴族院と枢密院の制御を一つの目的とし、政友会は陸軍との接近を深めていった。1925年(大正14年)、高橋から政友会の総裁職を引き継いだのは田中義一陸軍大将であり、田中は翌26年に貴族院議員に、そして27年、金融恐慌収拾を期待されて首相に就き、高橋を蔵相に迎えた。世界恐慌期に機動的な「高橋財政」が可能だったのも政友会と陸軍との密接な関係ゆえであり、高橋個人の剛腕ゆえではない。

しかし、陸軍との接近という「政局」的曲芸は、帝国憲法が衆議院に期待する役割を掘り崩していった。<中略>…自由民権運動の正統的な後継者にして最大政党である政友会の代議士が、無駄の温床である陸軍の族議員となれば、衆議院の検査機能はおのずと低下する。

政友会が軟化した後、財政規律を守る最後の砦は日本銀行の独立性であり、それを奪ったのが「高橋財政」である。強すぎる貴族院と枢密院という帝国憲法のゆがみに対し、政友会は財政規律の維持という代議士の使命を放棄して応じ、日銀の独立さえも否定した。

高橋財政が軍拡を招いた、というよりも、既に軍拡に向かう素地ができていた中での必然としての高橋財政だった、ということでしょうか…

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「そうか、君は課長になったのか。」 佐々木常夫

2011-07-01 23:51:49 | Books
そうか、君は課長になったのか。
佐々木 常夫
WAVE出版


いわゆる「課長本」のベストセラー。
著者は、肝臓病・鬱病を病んだ奥さんと自閉症の息子さんとを抱え、育児・家事を担いながら課長職を務め、東レの取締役を経て東レ経営研究所の社長となった人物。
しかし、この本ではそういった苛烈な状況での仕事とプライベートの両立という要素はあまり前面に出てこず、オーソドックスな「課長道」が説かれています。

「プレーイング・マネージャーにはなるな」「最初に君の信念を示す」「誉めるが8割、叱るが2割」など、なるほどと思わされる部分がある一方で、「社内政治に勝つ」の章では如何にも日本企業的なテクニカルな面でのアドバイスにも結構紙幅が割かれているあたり、面白いなと思います。

しかし、最初に『志』や『信念』の大切さを強調していながらも、『評価』されるためには『社内政治』に勝つことが重要であるというところに話が落ち着いていってしまうのは、極めて現実的ではあるのですが、少々青臭いことを云わせてもらえば、やはり『会社』という『組織』の中で生きることの限界みたいなものを感じてしまったりもします。
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