そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

仕事納め2009

2009-12-28 23:19:21 | Diary
本日で仕事納めでございます。

一週間後にはまた働き始めると分かってはいてもやはり、一年よく働いたなあと感慨にふけるのであります。

しばし休息。
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高度成長への郷愁という病理

2009-12-27 22:49:32 | Society

日本の経済社会の根本的な病理は、高度成長時代への郷愁・幻想をいつまでも断ち切れないところにあるのではないか、という話はこのブログで何度も書いていますが、今朝の日経新聞一面「春秋」は、まさにその典型でした。

春秋(12/27) -NIKKEI NET

 NHKの「紅白歌合戦」は1962年に80%を超す視聴率を記録した。目玉は人気絶頂の吉永小百合さん初出場だったという。曲は「北風吹きぬく……」と始まる「寒い朝」だ。切なくも明るいあの歌は高度成長期の心情そのものだろう。

▼世の中はまだまだ貧しく格差に満ちていた。それでも経済は伸び続け、若者が希望を持てた時代だ。小百合さんはそんな季節の若者群像を体現して幅広い人気を得たのだと、社会学者の橋本健二さんが「『格差』の戦後史」で説いている。紅白歌合戦もまた、ひたむきに歩む日本人の年越しの宴だったに違いない。

▼「紅白」は生き永らえて今年で60回目を迎えるが、視聴率は平成に入ったころにガクンと下がったまま低迷している。何とか挽回(ばんかい)しようとNHKは英国の異色の歌い手スーザン・ボイルさんを招いたり、お笑い芸人を集合させたりと話題づくりに忙しい。こうなると何でもありのバラエティー番組という気がする。

▼これはこれで楽しいとしても、夢と熱気をなくした時代のどこか寂しい光景ではある。「国民的番組」の成功体験が忘れられず「紅白」になおこだわる放送局と、それを高ぶりもなく眺める私たち。競い合う裏番組にも力がない。「望みに胸を元気に張って……」と歌った「寒い朝」の景色はどこへ消えたのだろう。

経済が伸び続け、若者が将来に希望を持って頑張った。
その結果として、日本は世界でも1、2を争う豊かな国になったわけです。
社会に問題がまったく無いわけではないけど、総じて安全で、清潔で、便利で。
娯楽のバリエーションも豊富で、だからこそ国民みんなで揃いも揃って「紅白」を観ることもなくなった。
そのことのいったいどこが「寂しい」のでしょうか?
豊かになろうと頑張ってきて、その結果豊かになったことのどこが悪いのでしょうか?
この筆者は豊かになったことを後悔しているんですかね?

地球上にはまだまだ生命の危険に日々直面するような貧しい生活をしている人々が大勢いるというのに、こんな贅沢なこと言って恥ずかしくないんですかね。
貧しさを郷愁する、老人のマスターベーションにしか聞こえません。

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ロシアの不振、日本の不振

2009-12-27 22:32:13 | Economics

本日付け日経新聞朝刊「中外時評」池田元博・論説委員のコラム「ロシア 脱資源国への岐路」より。

金融危機後、先進国に先駆けて成長軌道を取り戻した、ブラジル、インド、中国と比較して、ロシア経済の低迷ぶりは突出しており、BRICsから「R」を外すべきではないか、との議論が浮上しているとのこと。
ロシアだけが何故金融危機の痛手から立ち直れずにいるのか。

 「我々は過去数年で、原始的な経済構造、屈辱的な資源依存を断ち切れなかったからだ」。メドベージェフ大統領は11月の年次教書演説で、自国の経済構造を痛烈に批判した。石油や天然ガス、鉱物資源に安住した産業競争力の欠如や、慢性的な汚職体質が危機を招いた主因だと強調したのだ。
 大統領は「すべての産業分野で近代化と技術革新を始めなければならない」と表明。特にプーチン前政権時代に設立したゴスコルポラーツィアと呼ばれる国策会社を「現状では全く展望はない」と切り捨て、経済の国家管理を弱める考えを示した。

資源大国であるがゆえに、そこに安住し、経済構造の抜本改革の機会を逃す一方、既得権益に居座る官僚や一部企業家の事業不振に引っ張られて大きく落ち込んだ経済の回復が遅れているとのこと。
そのような状況下でも、プーチン首相の影響力が未だ強大である状況では、改革推進に期待することは難しいようであります。

ところでここで気づかされるのは、上記の引用部分のうち、「資源依存」を「外需依存」或いは「公共事業依存」、「国策会社」を「天下り企業」或いは「利益誘導企業」に置き換えれば、日本にも当てはまるところが多いのではないか、ということ。

ロシアも日本も、自立心が相対的に弱く、お上依存体質が強いという点では相通じる印象があり、抱える問題点も似ているのかもしれません。

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年忘れ有馬記念

2009-12-27 08:24:25 | Sports
ブエナビスタが1番人気=競馬・有馬記念(時事通信) - goo ニュース

さて、いよいよ押し詰まってまいりました。

今日は有馬記念。
今年は、年間通じて2回くらいしか馬券を買わなかったんですが、有馬くらいはやはり買ってみようかと。
目玉不在の寂しい顔ぶれではありますが、こういうレースほど馬券的には妙味があるというべきでしょう。

良血が本格化という表現がぴったりきそうな上昇気流に、鞍上ルメールの魅力を買って、◎フォゲッタブルでいきたいと思います。

forgettableで「年忘れ」といきますかどうか…
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チキン

2009-12-24 22:59:17 | Diary
イブです。

とはいっても、ド平日で早い時間には帰れそうもなかったので、我が家では昨日の祝日、かんたんなクリスマスディナーをすることにしました。
メインは、フレッシュネスバーガーのチキンパック。
ケンタッキーと違って、グリルドチキンなのでヘルシーだし、意外に美味かった。
なかなか掘り出しものでした。
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あと10日

2009-12-22 23:44:28 | Diary
気がつけば2009年も今日含めて残り10日。

仕事柄、年始はシステムのメンテナンスがあり、出社することは無いものの、いつトラブルで携帯が鳴るか気になりながら過ごすことになり、年末もそれに向けて忙しい日々を過ごしがちなので、クリスマスだ正月だという気分になかなかなりません。
家でも、コドモの風邪がなかなか完治せず、ぐずぐずと泣いてばかりいるので、ヨメも自分もストレスがたまってしまう。
バタバタとした毎日の中、ようやく年賀状書きに手をつけました。

しかし、年賀状も年々出す枚数が減っている気がします。
この年齢になるとなかなか増える要素がない。
会社でもコドモの幼稚園でも、個人情報保護のご時世、公開された名簿が無くなった分、新しい知人に年賀状を出すのも簡単ではない。
小栗旬の年賀状CMのように、住所を訊けばいいだけの話だけど、それをついついサボってしまうのは、結局年賀状を出すのが億劫だからという心理が働いていることを否定はできませんな。
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M-1雑感

2009-12-21 00:01:56 | Entertainment
パンクブーブーが優勝 若手漫才のM―1グランプリ(共同通信) - goo ニュース

パンクブーブーの出来は優勝にふさわしいものだったと思います。

が、全般的にはやや爆発力不足というか、ややマンネリ感が漂ってきた感も。
アンタッチャブルが優勝した頃とか、もっともっと番組全体が爆発的だったような印象があります。
笑い飯の一本目「鳥人」ネタは今まで観てきたM-1グランプリでのネタの中でも五指に入るようなものだったと思いますが、最終決戦では毎年お馴染みのいつもの笑い飯に戻ってしまった。
NON STYLEにしても、確かに巧いし面白いんだけど、去年・今年と2本ずつ4本観ただけで何だかちょっと飽きを感じる(今年は2本とも同じパターンのネタだったこともあるけど)。
そういう意味で、レッドカーペットなどにも出ていて決して「無名」ではなかったものの、観る側にとって「新鮮」だったことがパンクブーブーに有利に働いたのかもしれません(サンドウィッチマンのときと通じるものがある)。
つくづくお笑い芸人って大変な仕事だな、と。

今年は、審査員たちのコメントに的を射ていると感じさせられたものが多かった。
松っちゃんの「番組が始まってまだモヤモヤした感じが続いている。誰が悪いわけでもないけど。」
中田カウスの「(ハリセンボンに対して)緊張感がお客さんに伝わった。決まったシナリオ通りでアドリブができていない。」
紳助の「笑い飯は、燃え尽きた。2本目のネタはない。」

それにしても、東国原知事は完全に素人に戻っちまったなあ。
まあ、芸人としての実績を比べても、他の審査員からは数段落ちるわけではありますが。
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「「3」の発想」 芳沢光雄

2009-12-16 23:46:03 | Books
新潮選書 「3」の発想 数学教育に欠けているもの
芳沢 光雄
新潮社

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ナベアツ…とは関係ありません。

数学的思考において、「3」の発想がいかに肝要であるかについて、多くの事例を紹介しながら説明した本。

「2」の発想と「3」の発想の違いとは。
ドミノ倒しの例でいえば、2つのドミノしかなければ、「倒すドミノ」と「倒されるドミノ」の対向関係に終始してしまい、それ以上の広がりが出てこない。
ドミノが3つになると、真ん中のドミノは「倒されながら倒すドミノ」となる。
この「倒されながら倒す」という発想があれば、ドミノの数は4,5,6…と無限につながっていく。
すなわち、「2」と「3」の間には決定的な違いがあり、「3」の発想を会得できれば「4」以上はその応用で如何様にもなる。

ティッシュペーパー、3桁同士の掛け算の縦書き筆算、あみだくじの縦線の数、3項計算、二人三脚…様々な事例に「3」の発想が適用できる。

数学教育が専門である著者は、この「3」の発想を養うような教育が、今の日本には不足していることを指摘しています。

本書で紹介されているもの以外で個人的に連想したのはサッカーのプレーヤーの動き。
ハンス・オフトが日本代表の監督になったときに、「アイ・コンタクト」などといっしょにチームに持ち込んだと言われていた基本コンセプトの一つが「トライアングル」。
いわゆる「三人目の動き」ってやつです。
パスの出し手と受け手、二人だけではそこで動きが完結してしまうところ、ボールを持たないプレーヤーが三角形を作るようにスペースを探して動く。
そうすることでチームにダイナミズムが生まれ、四人目、五人目と動きが広がっていく。

それ以外にも、二人兄弟と三人兄弟の違いとか、適用できるかも。

簡単な数学を使った証明などの事例もたくさん出てきますが、高校までで数学の勉強がストップしてしまった自分には、久々に目にする概念が目白押しでした。
数学的帰納法、相加平均と相乗平均、漸化式と一般項、結合法則と分配法則、指数法則と対数公式…等々。
高校数学が頭に甦ってきて、なかなか懐かしいものがありました。
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Yahoo!オフィス版

2009-12-14 23:50:06 | Diary
Yahoo!のオフィス仕様ポータルBETA版が提供され始めました。

さっそく会社のPCでは切り替えてみたんですが、地味になった分、表示していても「遊んでいる」感が薄れて悪くないです。
(実際は遊んでいることも多いですけど)

ニュースのカテゴリもスポーツとか芸能は消えているんですが、主要トピックスは通常版と同じなようで、スポーツや芸能分野も表示されているので、仕事中に現実逃避したくなった時は結局クリックしちまうな。

個人的に、検索はほとんどGoogleを使っており、Yahoo!で一番使う頻度が高いのは「路線」と「地図」なので、それが使いやすく表示されているのはいいかも。
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「学問」 山田詠美

2009-12-13 21:31:51 | Books
学問
山田 詠美
新潮社

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これはファンタジーなのだと思う。
四人組のキャラクタ造形にしてもやや浮世離れしている。
特に心太については、女性の目線で「度量の大きい男(の子)」を造形するとこういうふうになるのか、という感じで、夢想の世界の「王子様」然としている。
田舎町の風物を背景にしたファンタジックな世界、そこに少年少女の性的な成長という生々しくも瑞々しい官能性を自然に絡めていく筆致はさすがと言うべきか。
こういったモチーフ自体は然程目新しいものではないが。
登場人物の未来の死亡記事を差し挟む手法は、「実話を元にした」ハリウッド映画のラストで登場人物の「その後」を字幕で説明するのと同様、下世話な感じがしてあまり気に入らなかった。
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