今日から大型連休の後半が始まります。
先月は、金沢からの高速バスが運転手の居眠り運転から大惨事を引き起こしたり、京都市の祇園では30歳の会社員が暴走運転を行って多数の歩行者が犠牲になり、そして京都・亀岡市では無免許運転の未成年者が通学中の小学生の列に突っ込み、幼い命が奪われると云う自動車による痛ましい事故が相次ぎました。
大型連休中は各地で交通渋滞が予想されています。ドライバーの皆さんにはくれぐれも安全運転を心掛けてほしいものです。
さて、今日は「憲法記念日」です。
「憲法記念日」は1947年(昭和22年)5月3日に日本国憲法が施行されたのを記念して、翌1948年(昭和23年)に公布・施行の「祝日法」によって制定された国民の祝日の一つです。
国民の祝日に関する法律(祝日法)によれば、その趣旨は「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」となっています。
日本国憲法は第二次世界大戦の敗戦後に、大日本帝国憲法の改正手続きを経て、1946年(昭和21年)11月3日に公布され、翌年5月3日に施行されたものですが、米国の占領軍により強いられた憲法であり、軍人を中心とする少数の人の手で1週間でまとめられたものです。
戦後60数年経ち、時代の変化に適応していないことから、この憲法の見直しや改正の為の審議会が衆参両院で開かれていますが、憲法のどこをどのように変えるのかと云う具体論には入れず、各党の思惑もあって遅々として進まないのが現状のようです。
近年の東アジア情勢は、中国の経済力と軍事力を背景とした海洋進出による領海侵犯の頻発や、ならず者国家・北朝鮮の暴発懸念など、一段と緊迫化しつつあります。
更に、天皇を象徴から国家元首へ、また、万世一系を否定する女系天皇を見越した女性宮家の創設論議等の皇室問題を含め、内外の諸懸案事項に現憲法が立ちはだかり、憲法改正の必要性は益々高まってきているように思います。
憲法改正は衆参両院の各議員3分の2以上の賛成で可決された改正案が、国民投票で過半数の賛成を得れば可能となります。
今年は主権を回復したサンフランシスコ講和条約の発効(昭和27年4月28日)から60年となる節目の年でもあります。
憲法改正については各党、特に与党民主党に避けたいという風潮があるようですが、いつまでも論議の入口で足踏みをしている時間的余裕はありません。
今日の憲法記念日を契機に、自主憲法の制定について真剣に議論し、且つ確実なステップアップ(step-up)を図ってもらい、日本人による日本人のための憲法を早急にまとめて、国際社会に積極的に貢献できる国家体制を作り上げてはどうでしょうか?