今日は植物と「おから」の卯の花について調べました。
先ず、豆腐を製造する過程で、大豆から豆乳を絞った後に残ったもは、御存じのように「おから」ですね。「卯の花」とも言います。
では、なぜ「おから」を卯の花と呼ぶのでしょうか?
おからは絞りかすの意味で、茶殻の「がら」などと同源の「から」に丁寧語の「御」をつけたものです。
この「から」が「空」に通じるとし、更に、「おから」を調理したものが、その白い様子から「空木(うつぎ)」の花(卯の花)に見立て、昔の側仕えする「女房」という人達が使うようになった「女房言葉」からきているようです。
・卯の花(おから)です。(ネットより)
一方、植物の卯の花は山野でよく見られる落葉低木です。幹(茎)が中空なので空木の名がついたもので、古くから庭木や生け垣に利用されてきた植物です。
今日ご紹介している卯の花は、日本原産の固有種で、「箱根空木(はこねうつぎ)」とも呼ばれているものです。
北海道南部から九州にかけて、各地の沿岸部に分布しており、特に静岡県に多いといわれています。
・大阪南部の熊取・長池公園に咲いている卯の花です。
「箱根空木(はこねうつぎ)」の花色は蕾の時は白色で、次第に赤色に変わっていきます。
1本の木や枝に白花や赤花をつけることから、別名「源平空木(げんぺいうつぎ)」とも言われています。
花期は5月中旬から6月中旬で、枝先や葉腋(ようえき:葉の付け根)に花径2~3㎝、釣鐘状で5裂した花を2輪から8輪つけます。