頼成(らんじょう)の森だより

「県民公園頼成の森」総面積は115ha
東京ドーム25倍、日々の!写真を中心に
森の今をお伝えします

アジサイの観察その2

2023年07月06日 | 紅葉
引続きアジサイの話、というかアジサイ周辺のはなしです。
装飾花が開き、しばらくして本当の花が咲き始めた頃から、アジサイ周辺は虫たちで賑やかです。

「ガクアジサイ」に飛来、ニホンミツバチ?

ハナアブの一種、ホソヒラタアブかな
装飾花の中心にある本来の花は、雌しべが退化のようですが、花粉はあるようです

マメコガネ
アメリカで外来の農業害虫「ジャパニーズ・ビートル」として悪名高し、残念
左にいるあなたは誰ですか
あちこちにたくさんいます
ハナアブの類と思ってましたが、
よくよく調べると、ツマグロキンバエ
ハエの仲間でした

目のしま模様、伸びる口器が特徴です
ゾウのようです

エイリアン出現、スペースキンバエ

この小さなハエなどを狙った面々もいます

コクサグモ
アジサイの間に棚状のクモの巣を張って待ち受けます

何カマキリでしょうか、何匹もいました

キボシアシナガバチ
アジサイの葉裏にいました
低いところに巣をつくるようです、気を付けましょう
名の由来は巣の蓋が黄色だから、だそうです

シオカラトンボ ♀(ムギワラトンボ)
カメラの周りを何度も行ったり来たりしてモデルになってくれてたんですが、
突如として♂が現れ、一瞬の早業で連れ去られました

他の虫を撮ったりして、しばらくしてふと見ると、このようなことになっておりました
トンボの交尾
♂は、あらかじめ、尾先の性器から胸の副性器に精子を入れておく
♀を見つけ、首根っこをシッポ先の付属器で挟み摑まえる
♀は尾先の生殖器を♂の副性器にあて精子を受けとる

薄紫の高貴なベットの上で、神秘的な営みがおこなわれておりました




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アジサイの観察その1

2023年07月06日 | 紅葉
頼成の森で「花しょうぶ」に次ぐ準主役級の花が「アジサイ」です

庭や公園に植えられるアジサイは、「ガクアジサイ」と「アジサイ(ホンアジサイ)」に大きく分けられます

装飾花が、両性花を額のように取り囲んでいるのが「ガクアジサイ」

球形で装飾花だらけなのが「アジサイ」

この「アジサイ」は、もともと房総半島や三浦半島などに自生するガクアジサイを改良した園芸品種とのことです
(ちとややこしいのですが、1行上に書いたガクアジサイは1つの自生種のこと、冒頭の「ガクアジサイ」は額のように囲むもの全てを含んだ表現です)

「ガクアジサイ」
下の写真で、紫の花のように見えるのが、装飾花で萼片が変化したもの
装飾花に囲まれた中に、たくさんの両性花があり、3分の1ほど咲いています

これは上の花とは別の花の写真ですが、
小さな花弁、雄しべ、雌しべがあり、結実もするようです



「アジサイ」
ほとんどが装飾花に改良された園芸品種
装飾花の真ん中の小さいのが、本当の花の部分
中央下の花が一つだけ咲いています、小さな花弁、雄しべが見えます
雌しべは退化しおり、結実しないと言われています

こういうのもありました
中央に装飾花のない花があります
両性花として機能し結実する可能性もあるようです

装飾花は、早くから開いて目立ちます
しばらくして本来の花が咲きますが、花が終わると同時期に枯れていくようです


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