国道359線沿いの山間部で、今一番目につくのはフジの花です。
スギの木に絡みついたものが目立ちます。
つるを伸ばすのにスギが適しているのか、あるいは、スギの葉が黒っぽいのでその対比で花が目立つのかはわかりません。
クリスマスツリーのデコレーションのごとくフジの花をまとった木もあります。
森林科学館裏のフジも花盛りです。
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甘い香りを感じました。
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フジは、マメ科のつる性落葉木本です。
つるの元がどうなっているのか、こんがらがってよくわかりません。
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林業の作業に「つる切り」という作業があります。
「下刈り」や「間伐」という作業は聞かれたこともあるでしょう。
「つる切り」という言葉は余り世に出てないと思いますが、場所によっては大変重要な作業です。
フジ、クズ、マタタビ、アケビ、ヤマブドウなどのつる性植物は一般に成長が早く、植栽木を覆い隠したり、巻き付いて幹を変形させる厄介者です。
つる切りは、下刈り終了後も林内を見廻り数年間は続ける必要があります。
林業者が腰に鉈をぶら下げているのは、「つる切り」のためでもあります。
話がアンチな方向に流れてしまいましたが、
藤棚の観光スポットがあるくらい、フジの花は幻想的な美しさを見せてくれます。
万葉の昔からフジの花を愛でる歴史があるようです。
また、つるは、篭など民具や吊り橋などの素材としても活用されてきました。
頼成の森でもクリスマスリースの素材として活躍しています。
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