頼成(らんじょう)の森だより

「県民公園頼成の森」総面積は115ha
東京ドーム25倍、日々の!写真を中心に
森の今をお伝えします

カモシカの親子

2017年09月30日 | 動物


今日で9月も終わり。稲刈りもほぼ終わり、各地では秋祭りといったところだろうか。
そんな中、森林科学館の裏手にある坂東池の近くにカモシカの親子が訪れた。母親に子ども2頭。
写真を撮りに行った際には子ども1頭がどこかに雲隠れ。そのためか、母親は心なしか
心配顔であった。
私も春から見かけてはいたが、親子の出会いは初めてである。親子の姿を見ていると何
かうれしくなる。今日の天候と同じで良い日になりそうである。

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いろいろな秋

2017年09月29日 | 森林

昨日までの肌寒さから一転、秋晴れとなった。雲も心なしか爽やかな感じがする。
空模様に誘われ、サクラのこみちからツツジのこみちを歩いてみた。歩道沿いの木々は
秋の稔りの季節を迎えようとしている。

 
いつものコナラのドングリも色付き始めた。早いものはもう落下し始めており、来月の
上旬頃にはピークとなるだろう。ツルシキミも鮮やかな赤い実をつけている。この実は
冬までつけているため、殺風景な冬場の森の貴重な色どりとなる。

 
オオアキギリも鮮やかな青紫色の花を咲かせている。秋は木の実や草花が多様であり、
色合いもきれいである。頼成の森へ足を運んでもらい、植物の移り変わりを楽しんでも
らいたい。
そんな思いで、森林科学館へ戻ってくると、玄関前のアスファルトにカマキリが出迎
えてくれた。「お前はだれだ?」という表情であった。
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ドングリ工作教室の開催

2017年09月24日 | イベント


今日一日爽やかな秋空であった。
そんな中、ドングリ工作教室を開催し、6家族14名の方々に参加いただいた。
講師は射水市の山下ちか子先生。

今回は「ハチの巣」と「トンボ」作りに挑戦。特に、ハチの巣は、ハスの花柄を
巣に見立て、その穴にドングリのキャップやフウセンカズラの種子等で作った蜂
をあしらったもので、かわいいデザインに参加者からはとても好評であった。
また、トンボは目玉はヘクソガズラの実、胴体は小枝と赤トウガラシ、羽はほお
ずきを使い、季節感たっぷりの作品となった。

 

材料が少し小さいため、子どもたちにとっては少し難しかったかもしれないが、
そこはお父さんやお母さんの活躍の場、親子共同作業の微笑ましい一時となった。
きっと、玄関や子供さんの机の上に飾ってもらえるのではと期待している。
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高岡市立下関小学校4年生の遠足

2017年09月22日 | その他


今日のお昼、高岡市立下関小学校4年生103名が来園した。お昼のみの滞在だが大歓迎である。
水道に関する野外学習として、午前中には和田川浄水場、和田川ダムを見学してきたとのこと。
最近は単純な遠足というのはないのかもしれない。でも、テーマを決めて関係施設をまわるの
もいいことかもしれない。

和田川の水も主に庄川から取水しており、その源は遠く岐阜県飛騨地方に及ぶ。豊富で清い水
を供給するのに森林の役割は大である。そんなことも4年生のみんなが感じとってくれたらあ
りがたい。


とは言え、お昼はお弁当がなによりの楽しみ。ましてや秋空のもとで食べる食事はさぞ美味し
かったことだろう。写真を撮っていると、子供たちからお菓子の差し入れがあった。
午後も1個所まわって学校へ帰るとのことだが、また、頼成の森へ遊びに来てもらいたい。

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2つの研修

2017年09月20日 | その他
今日の頼成の森は、2つの研修場所となった。
1つ目は、関東中部各県の森林研究所職員による研究会として、頼成の森に植栽されているブナ及び
イヌブナの生長についての現地検討が行われた。


ブナは県内の山地帯の代表的な樹木であるが、標高100mぐらいの標高の低い当地にあるのは珍し
いとのこと。植栽当時は多様な森づくりの研究が進められた時代であり、ブナの試験林として頼成の
森に設置された経緯がある。またイヌブナは太平洋側に生育するブナの仲間であり、県内で生育して
いるのはおそらく頼成の森だけだろう。
県内の漁師さんの言葉に「ブナ1本 ブリ千本」という言葉がある。昔から漁師の皆さんは、森の豊
かさが海の豊かさにつながることを知っていたのであろう。今後、生長を見守りたい。


もう1つの研修は、富山県林業カレッジが主催する森づくりプロデューサー養成研修として、科学館
の研修室で路網設計の図上検討を行っていた。県内の人工林が成熟期を迎え、今後、伐採し木材とし
ての利用を進めるとともに、伐採跡地に再造林を進めて、資源の持続性を図る必要がある。そのため
に必要不可欠な路網(道路)整備を適正かつ効率的に配置することは重要なテーマである。受講生も
活発な意見発表を行っていた。図上検討終了後、現場研修に向かって行った。がんばってもらいたい。

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秋の七草

2017年09月14日 | 植物


昨日、富山米新品種「富富富」の刈り取りのニュースがあった。主力品種のコシヒカリも
刈り取り時期。まさに稔り秋である。
頼成の森も涼しくなり、いつのまにやらセミの声も心なしか静かになり、一方で秋の草花
が見頃となってきた。

「秋の七草」は皆さんご存じだろうか? ハギ、キキョウ、クズ、フジバカマ、オミナエシ、
オバナ、ナデシコである。頼成の森の植物リストを見ると、この7種類のうち、オミナエシ、
ナデシコ以外の5種類が生育するとの記録がある。ちなみにオバナとはススキのこと。
今年の十五夜は10月4日。たまには、ススキをお供えし、月を愛でるのも一興かも。
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森づくり塾その2

2017年09月09日 | その他


先週に引き続き、森づくり塾が頼成の森で開催された。今日、明日はいよいよチェンソーの
操作実技である。さすがに伐採作業は無理なので、指導者の森林組合の方が伐採したスギを
玉切りしたり、追口の作り方についての実習であった。最初はおっかなびっくりの様子が、
後半になると中々堂々としたもの。でも慣れた頃が一番危ない。常に基本を大事にしてもら
いたいものです。
もちろん作業前、作業終了後にはチェンソーの目立ての実習もありました。道具の手入れは、
安全作業には必要不可欠なものであり、道具に対する愛着もわくものです。

 

道具の中でも刃物類は、切れ味が大切である。切れない刃物ほど性質が悪いものはない。
包丁でも、切れないと無理に力が入り、指をケガしてしまったことは皆さん経験があるのでは
ないだろうか。使ったらしっかり手入れすることは基本なのです。今日の研修生の皆さんも
きっと痛感されたことでしょう。
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これからも楽しみな頼成の森

2017年09月08日 | 植物
私ことであるが、この4月からブログを書きはじめて今回で50回目となった。
改めて読み返してみると、ありのままの頼成の森を紹介するとしながら、なかなかうまくお伝えでき
ないものだ。今後も3日に1回のペースで書こうと思うのでお付き合いいただきたい。

50回目を記念してでもないが、ホオノキ台の展望小屋へ行って、「しあわせの鐘」を鳴らしてきた。
115haの園内で鐘が設置してあるのは、この個所だけである。また、お越しの際には是非鳴らして
もらいたい。なかなかの音色である。



戻る際、遊歩道沿いにアケビやサルトリイバラの青い実が覗いていた。これから秋が深まり、色づい
た木の実を観察するのも楽しみの一つである。
今月24日には頼成の森でドングリ工作教室を開催する。ハスの花托を蜂の巣にみたて、中にドング
リのキャップで作った蜂がいる様子を表現する。まだ余裕があるので、電話(0763-37-1540)で
事前申し込みいただきたい。お待ちしてます。

 

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森づくり塾の開催

2017年09月03日 | その他


とやまの森づくりサポートセンターが主催する「森づくり塾」が昨日から頼成の森で開催されている。
この森づくり塾は、森林ボランティア活動にこれから参加する方や現在活躍中の方たちへの森づくり
技術の習得・向上や安全確保を目的として開催するものである。
この塾は、ボランティアの方たちの知識、技能に応じて「入門編」「実践編」などの講座があり、今
回は実践編として、刈払機や大鎌、チェンソ-の操作などについての研修である。

森づくり(下草刈り、除間伐)において最も使用する刈払機やチェンソーは、刃物であるため、その
使用を誤ると大きな事故になりかねない。ボランティアといえどもその操作について、充分に知識と
技能を身につけてもらいたい。

 
先日、昨年で修了した草刈り十字軍活動の元隊員たちが再び小矢部で草刈りの活動を始めたニュース
が報じられていた。林業において、下草刈りは必要不可欠な施業であり、夏場の最も過酷な作業である。
森林所有者でさえ、山を見放そうとする時代、今一度、当時の足立原先生や若者たちの思いを振り返っ
て考えてみることも必要ではないか、そして今日受講している研修生の皆さんの今後の活躍を期待し
たい。
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松葉のこみちを行く

2017年09月01日 | 森林

少し風は強いが、気持ちのいい日になり、天狗山から松葉のこみちを歩いてみた。
天狗山からの眺めは、すっかり秋の気配である。砺波平野の田んぼは黄色に染まり、
コシヒカリの刈り取りを待つばかりである。コシヒカリの刈り取りが終わると、田
んぼは寂しい限りとなる。


尾根筋の松葉のこみちへと足を進めると、名前にあるアカマツが意外に少ない。そ
んな中、ホツツジの花が咲いていた。名前のとおりツツジ科の仲間であるが、花は
とっても小さく可憐な様子である。よく見ると、雌しべが長く伸びているのが特徴
だろうか。今度散策される際には是非観察してもらいたい。


さらに歩を進めると、コナラの倒木がタカノツメの木に引っ掛かっていた。見よう
によっては「ナイスキャッチ」だろう。森の住人たちは朽ちるもの、新しく芽吹く
ものいろいろである。

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