昭和44年(1969)5月26日 この頼成の森において昭和天皇皇后両陛下ご臨席のもと
第20回全国植樹祭が開催されました。
このとき、富山県の主要な杉品種である、立山杉、増山杉、ぼか杉 が植えられました。
頼成の森の入口、円形の車道内に、それぞれ特徴のある生育状況が観察できます。
東側の朝日に輝く増山杉、手前はアジサイです。
40年余が経過していますがゆっくりと成長しています。
いわゆる"かたぶとり"でしょうか。
こんなに足場の良いところで、3種類同時に見られるのはココぐらいのものです。
昭和44年(1969)5月26日は、東名高速道路が全線開通した日でもあるようです。
この頃は、日本中、「住宅の資材不足」で悩んでおり、「早く大きくなってね」との全国民の
期待を受けての植樹祭でした。
アケビの葉が開き、ユキグニミツバツツジのピンクの花が青空に映えます。
頼成の森には針葉樹 広葉樹 その他沢山の植物が育っています。
これらのの春の激変ぶりには驚くものがあります。
毎日毎日 咲き・散り・芽生え・開葉が進み、しばらく見ないと一変します。
写真は、林道ヒヨドリ線の「森森」を感じる場所です。
杉は年輪を重ねどんどん成長し変化しているのですが、一見したところ
不変のような安定感があります。
垂直の荘厳さと併せて、神社の境内に多用される理由かもしれません。
一方、広葉樹林は、見上げるたびに何か違っている感じがします。
特に今の枝の先端部は芽吹きのため、動いているかのように変化の激しさがあります。
ぼんやりした若芽色から、鮮明な新緑に間もなく生まれ変わります。
そして春を告げた桜は散り頼成の森では、桜の花びらによるピンクライン見られます。
5月4日9時30分開始の緑に親しむ集い(5月4日(金祝))散策ルートの事前踏査に、当日案内していただけるフォレストリーダーの代表の皆様にチェックしていただきました。
春雨の中、遊歩道に次々現れる植物の話を聞きながら歩くと、標高152.7mの八が峰まであっと言う間で、標高差50mを登った実感がありません。
新緑に少し早い今の季節は、林間の見通しがよく尾根歩きはとても楽しい。
屋根つき展望台のあるホオノキ台からは、弥陀ヶ原が青く霞んで見えました。
稜線が不明瞭だが雲間に見える青い立山連峰は、なかなか良いと好評でした。
4月3日の暴風で倒れた歩道の木は、すべて安全に措置されています。
伐採された風倒杉からは年輪が間近に観察でき、森からの手紙を読み解くことができます。
超ゆっくりと歩いて1時間30分ほどの工程でした。
お手上杉の近くの苔の上に散った桜がとてもきれいでした。
緑に親しむ集い 参加募集日 時:平成24年5月4日(祝)
会 場:県民公園頼成の森 <森林科学館前集合①林内散策とクイズラリー 9:30~11:00
クイズを解きながら新緑の森を散策します。
②園内花壇づくりボランティア活動11:00~12:00
花苗のプランター植え付けに、ご協力お願いします。
③シイタケの植菌体験 13:00~15:00
栽培用の丸太にドリルで穴(25個/本)をあけて植菌します。
出来上がったほだ木を持ち帰ってキノコ栽培に挑戦します。
定 員:150名(事前申し込みが必要)
材料代:ほだ木1本あたり300円
予約先 県民公園 頼成の森 TEL 0763-37-1540
主催 公益財団法人花と緑の銀行(頼成の森)
共催 社団法人とやま緑化推進機構
指導 富山県農林水産公社(森の寺子屋)