富山県教育委員会主催の理科教育講座(自然観察中級コース)の一つが
頼成の森で開催されました。
現役の先生方12名、午前は旧庄川町で地学関係、午後が頼成の森で生物の研修でした。
お邪魔虫をして、写真など撮らせていただきました。
照度計で野外、林内(杉林、コナラ林)の明るさを測定しているところです。
薄曇りでしたが野外は73000ルクス(LUX)、杉林3900ルクス(LUX)
コナラ林650ルクス(LUX)と測定されました。
杉林は野外の5%、コナラ林は野外の1%以下。
階層構造の林内は無駄なく太陽光を使い切っているのですね。
林内はとてもさわやか。
きのこも沢山出ていました。
トンボ類の採集です。
トンボと同じように飛べたら…。
土壌動物観察資料の採取をしています。
ピンセット、ルーペで闇世界の探し物。
お邪魔虫も大変勉強になりました。
◇主管
富山県総合教育センター(科学情報部)
砺波市教育センター
昨日、講師の山下眞佐子先生と一緒に4人で、7月29日9時過ぎから開催される
野鳥と昆虫の観察会コースを一通りまわってみました。
ホオノ木台では、アオカナブン、コガネムシ、ルリタテハなどが
争って樹液に群がっていました。
いい場面と、さっそく撮影しようと身構えると何と電池切れ~!!
途中でカメラを取りに戻ったのに、そのカメラが使えないとは~。
そこで、今朝、もう一度見に行きました。
チョウはいませんでしたが、相変わらず賑わっています。
樹液の発酵による泡なのか、白い部分で集中的に場所取り合戦を演じています。
ホオノ木台の休憩舎の床下には、蟻地獄がいっぱい。
特大のキノコには、ナメクジちゃんが、左上部にしがみついています。
よほど、おいしいのでしょうか。
◇
野鳥と昆虫の観察会に参加される方は事前に予約(0763-37-1540)され
7月29日9時までに、お集りください。
図鑑では味わえない変化に富んだ野外観察を楽しみましょう。
遊歩道の一角にたくさんのアリの巣のような穴が開いています。
羽根ののついた小さなハチ? が時々入っていきます。
ありも入っていくので、誰の家なのかよくわからない。
未知のエリアです。調べに来て下さい。
"みつばつつじの小道" で "つばきの小道" の分岐点から約70m北側にあります。
たくさんのアリが群がっていました。
蛾も昼寝中。
ヒヨドリ山の手前で小柴寿雄(こしば としお)さんに会いました。
現在68歳 富山市婦中町在住
子供が小さかった頃は頼成の森に、よく遊びに来ていたそうです。
久しぶりに昨日、森林科学館横からヒヨドリ山の遊歩道を歩いたら
とても爽快だったので、今日も来たとのことでした。
小柴さんは、「頼成の森の遊歩道は、絶対迷わないし、適度な起伏があり
歩くのがとても楽しい。」と、にこやかに言っておられました。
工事中の新幹線はヘビの抜け殻のようで、車体は外から余り見えないようだ。
夢の新幹線は田園地帯をロケットのように颯爽と突っ走る。 はずだったが…?。
◇
本格的に蒸し暑くなってきました。
どうせ汗をかくなら頼成の緑のトンネルで!
今年も樹液に集まる昆虫の季節がやってきました。
スズメバチのタムロする樹液の木もあったりして…要注意。
ブナにへばりつく大蛇か!と身構えると、ただのツルでした。
湿っぽい今の季節はカエルには快適なのでしょうね。
よく似たのもいました。
造形美とでもいいましょうか。
手作りなら飽きてしまいそうな繰り返しです。
遊歩道の樹根でせき止められた小さな水たまりの連続です。
鍾乳洞にある小さな池のように見えたのですが…。
フィトンチッドいっぱいの遊歩道です。
今の季節になると「あれ!」と目を見張るのが”ねじ花”。
植えた覚えがないのに勝手に咲く花。
全く名前のとおりの花なので、一瞬にして記憶される。
勝手に生える花の割に、栽培しようとするとむずかしい花のようです。
芝生のお邪魔虫
頼成の森には、未舗装の20キロを超える遊歩道があります。
おもな遊歩道の入口を管理道に沿って東から紹介します。
◇
森林科学館横の「八が峰のこみち」「小鳥のこみち」の入口です。
ちょっと鬱蒼としすぎですね。
入口がよくわかりません。
看板が多すぎるのも気になります。
次は「ドングリの小道」の入口です。
入口らしい雰囲気があります。
もう少し、歩道の先が見通せたらいいですね。
次は、「アオキの小道」の入口です。
旧道を盤下げした時に残った道跡を入り口としているので、やや貧弱の感。
団体では少し歩きづらいのでは?
次は、花しょうぶ祭りに近い第二駐車場近くの「松葉のこみち」の入口です。
頼成の丘まで約1000mの長大な歩道の入口にしては、やや暗すぎる。
はじめての人には入りにくいかも。
次に「コナラのこみち」の入口です。
狭い上に、先方が見通せない。
次に「モミジのこみち」の入口です。
これも、前の例と同じく長大な歩道の入口にしては狭すぎる。
次は「ツゲのこみち」の入口です。
◇
頼成の森の林内遊歩道は整備してから30~40年ほど経過しているので、
落ち着いた、とても歩きやすい、爽快感いっぱいの遊歩道です。
リピーターは、入口の様子に構わず、分け入り楽しまれますが、新規利用者は
この雰囲気では、二の足を踏むのではないでしょうか。
芝生広場で時間を過ごすご家族が多く、林内歩道を体験されないのは
大変、もったいないことです。