来年のNHK大河ドラマの「青天を衝け」。前半では、血洗島村(現埼玉県深谷市)の豪農であった渋沢家と、のちに渋沢栄一が仕える徳川慶喜の出身藩である水戸徳川家をパラレルに描くという設定のようである。水戸徳川家といえば、明治維新を生んだテロリズムの思想の発祥地である。若い頃の渋沢栄一も水戸学思想を信奉し、横浜焼き討ち(すなわち居住する外国人の皆殺し)を計画するという、ISの如き、恐るべきテロリストであった。前途ある若者たちを次々に自爆テロへと追いやっていったのが、水戸学という思想の魔物。このテロリズムの思想を、いったい大河ドラマはどう描くのか、興味津々である。 . . . 本文を読む