全共闘の人々が犯罪的だと思うのは、彼らがバカげた運動をしたせいで、その後の日本人の大多数が社会運動そのものに決定的にネガティブなイメージを持つようになってしまったこと。そして民衆が歴史を動かすという具体的イメージを日本社会が失ってしまったことです。学生運動が実際に社会を動かしてきたフランスや韓国などの活力と比べて、日本がここまで硬直してどうしようもなくなっているのも一重に全共闘運動の責任だと思うのです。いま全国で起ちあがっているロスジェネ世代は、団塊ジュニア世代でもあります。ぜひ両親の世代をギャフンと言わせるだけの成果を勝ち取りましょう。そして「団塊の世代の呪い」による日本の社会運動の沈滞を、創造的に乗り越えていきましょう。
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米国市場という「虚の需要」目当てに、国際社会が必至になって低賃金競争、労働者の使い捨て競争をやってきてしまったのが、現在の世界の悲惨をつくりだした原因。つまり世界中に報われない「プレカリアート」を大量に生みだしてきた根本的原因なのです。
途上国は結束し、互いに協調しながら賃金を上げ、労働条件を改善して内需を高め、輸出主導ではなく内需主導型の成長を目指すべき。貿易にしても、地域内(南米内部とかアフリカ内部)での産業連関構造を協調しながら構築し、域内貿易依存度を高めていくことを考えるべき。これはアジアにも言えることです。
それは輸送に伴うCO2排出も大幅に減らすことにつながり、労働条件の改善のみならず、地球温暖化対策の観点でも最良の選択なのです。 . . . 本文を読む
中国政府は今こそ毛沢東の金言を厳粛な気持ちで思い出すべきでしょう。「造反有理」と。
中国政府からしてみれば、「あれだけ他の地方に比べてチベットを優遇して、中央からの補助金・公共事業予算を潤沢に流しまくっているのに恩知らずだ」などと思うのかもしれません。しかし、その考えこそ傲慢というものです。
精神世界の住人であるチベット仏教の僧侶たちからしてみれば、金や公共事業などのバラマキは、かえって漢族による経済侵略・文化侵略と映るでしょう。「チベットにまで腐敗した拝金主義思想を持ち込むな」と思っているかも知れません。造反有理。もう一度、なぜ僧侶たちがこれだけ大規模な造反行動に出たのか、その理由を厳粛に調査すべきです。そしてチベット亡命政府との対話を行うべきです。
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赤松小三郎は薩摩藩に英国式兵学を教え込んだ立役者といってよいのですが、佐幕派の上田藩士であったため、薩摩の軍事機密を知りすぎたという理由で、1867年9月に「人斬り半次郎」こと桐野利秋らに斬殺されてしまいました。桐野本人が赤松の弟子だったにもかかわらずです。桐野の単独犯行ではなく、薩摩が藩として赤松の暗殺を指令した可能性が濃厚です。薩摩が藩として、請うて赤松を教授にしたにも関わらず、用が済んだらサッサと粛清したのです。革命のためなら手段を選ばない、その陰湿な策謀ぶりに唖然とします。
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ある学生いわく、「チキショー。なんだってサブプライム問題なんて、アメリカがかってにバカなことやったせいで、関係ない俺らが被害を受けなきゃなんないんだよ!!」。
うん、その通り。でも愚痴っても始まらない。サブプライムショックは、日本にとっては脱米のチャンスなんだから。危機をチャンスに変えよう。米国への輸出依存でわが世の春を謳歌してきた大企業は打撃を受けるだろうが、これから内需指向、環境志向の新しい産業が伸びるのさ。前向きに頑張ろう。その上で、ロストジェネレーション世代の苦しむ人々への共感も忘れないでね。 . . . 本文を読む