新年あけましておめでとうございます。
昨年は多忙から全くブログを更新できなくなってしまいました。今年もほとんど更新できないかと思われます。すいません。
本日(2022年1月3日)の『毎日新聞』の社説は「資本主義の見直し 人と暮らし支える経済に」というタイトルです。資本主義の見直しが、マスコミレベルで公に語られるようになってきました。社会的共通資本の概念が紹介され、私のコメントも一言ですが . . . 本文を読む
「現代ビジネス」で井手英策先生(慶應義塾大学教授)、ジャーナリストの佐々木実さんと共に、ベーッシク・インカムはダメで、ベーッシック・サービスの考え方で行くべきこと、またその理由は何かという対談をしました。経済学者の宇沢弘文先生が、どうしてベーッシク・インカムに反対していたのかということも論じています。
ただベーッシック・サービスの財源問題で、井手先生と私のあいだで意見の相違があり、そこで議論に . . . 本文を読む
いま日本が取り組まねばならない二大課題は、(1)拡大しすぎた格差を是正し人びとの暮らしを守ること、(2)温室効果ガスの排出ゼロを目指して産業構造とライフスタイルを根本的に変えていくこと、であろう。これは別段日本のみならず、人類が生き残りかけて取り組まねばならない二大課題である。そのために必要な税制改革は、金融所得への課税率をアップ、グッズ減税バッズ課税の原則の導入である。 . . . 本文を読む
ごく平均的な大学生に真剣に検討してもらえば、大方はBIなど空想的で、無意味な議論だと結論する。
反対派は、その論拠として
①財源がない。
②かりにBIが導入されたらブラック企業はすぐにその分で賃下げするから支給の意味はなくなる。
③社会保障が削減される。
④ニートが増える。
⑤ギャンブル、酒、タバコなどの依存症が増える。
などを挙げていた。 . . . 本文を読む
日本学術会議の任命拒否事件も、中国の軍事的強大化に対して対抗しようとして、日本学術会議に軍事研究をさせようと、それに反対しそうな学者をあらかじめ排除しようという意図で行われたことだろう。学問を国家が支配している中国の共産党国家に対抗するために、自らが中国のようになっていく。対抗すればするほど、お互いに似た者同士の醜悪な国家へと変貌していくのである。
この悪循環を断ち切るには、お互いの経済にマイナスでしかない軍拡競争の愚を認め合い、軍事費の歯止めない拡大に、両者合意のもとに、互いにブレーキをかけるしかないだろう。 . . . 本文を読む
稲田氏の口から「日本の民主主義の充実」とか、自民党が強い地域ほど男権主義的傾向があるといった発言が出るとは思わなかった。稲田氏以下、日本会議に所属する改憲派議員たちは、日本国憲法から「国民主権」を消し去るのが目標なのではなかったのか? 稲田氏は、明治憲法体制を理想としているではなかったか? 明治が理想なら、女性に参政権などあってはいけないのではないか?
稲田氏がこう考えるのであれば、日本会議から脱会すべきではないだろうか? . . . 本文を読む
日本の近世末期から近現代の歴史の中で、もっとも多くの若者を不毛なテロ活動に追いやってきた二大思想といえば、なんいっても水戸学・国学とマルクス主義であろう。一般的に前者は右翼テロ、後者は左翼テロと呼ばれるが、両者は同根である。
絶対的に正しいと信じ込める「普遍的な理論」があると、それを認めず、その理論に反する行動をとるような人びとを、右派は「売国奴・国賊」、左派は「反革命・人民の敵」など呼び方は異なるものの、いずれも存在してはいけない人間と考えるようになり、極端にいくと「殺してもかまわない」と考えるようになってしまうのだ。理論の中身は違っても、思考のロジックは同じである。 . . . 本文を読む
新自由主義的価値観で、日本の伝統を、根こそぎ破壊するのが、「保守」とか「右派」とか名乗る政権のすることなのでしょうか? 神武天皇(仮にいたとして)以前から行われてきた日本列島の伝統を根こそぎ破壊しようというのです。
新嘗祭から何から稲作にかかわる皇室行事も、皇居で継承されている自家採種の種もみで行われています。まず安倍は、天皇に向かって、自家採種を止めるように、新嘗祭もアメリカからの輸入米で行うようにと要求すべきでしょう。 . . . 本文を読む
水道法改正案が、十分な審議もされぬまま強行採決される見通しである。
先週、水道民営化問題でコメントを求められテレ朝の羽鳥慎一のモーニングショーに呼んでいただいた。その後、フジテレビの日曜のプライムニュース(12月2日放映)からもコメントを求められた。
質問の中で、浜松市の水道民営化の中間報告書の妥当性について聞かれた。
数字の妥当性の以前の根本的な問題として、報告書の作成過程で民間企業から . . . 本文を読む
日本ではとてつもなく矛盾した事態が同時進行しているのだ。水需要の減少は全国一津の現象である。しかるに、水道を民営化したい自治体では、「水需要が減少するから民営化せねばならない」と主張し、前提は正しくとも、解決策がまったく解決にならないトンチンカンな主張をする。他方で、ダムを建設したい自治体では、水需要が増加するという、事実そのものも全くのデタラメ、ねつ造の予測をし、全くムダなダムに湯水のごとく予算を投じている。ダムに投じられている年間2340憶円ものムダ金を、老朽水道施設の更新に転用すれば、問題は解決するのだ。民営化はもちろん解決策ではない。
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オウム事件の後「何であんなエリートたちが、あんな犯罪に関与したのか」と散々議論されたものだった。じつは私の知人(友人ではなかったが)でも、オウムに入信した人がいた。彼は、お受験の偏差値が高かったという、偏差値エリートとしてのプライドと自尊心は高かったが、読書量も少なく、高校までに人生や社会について深い思索を重ねたことがなかったようだった。中味は薄っぺらく、考え方は幼稚だった。自尊心は高いが、自分に能力のないと、それを覆い隠すように、寄らば大樹と教条的な教義を掲げる組織に思考を預けてしまうと、自分で考えなくてよいので楽になる。そうした点で、日本会議に入る方々のメンタリティにも同質性がある。物理的なテロではないものの、完全に言論テロリズムだ。いまこれを放置すると、本格的な国家テロの時代に突入するだろう。 . . . 本文を読む
いま展開されている事態は、日本会議による国家乗っ取り策動である。明治時代に長州閥が、国家を乗っ取った過程を繰り返えそうとしているのだ。
ポスト安倍として取りざたされている、石破氏も日本会議、岸田氏も日本会議、なんと野田聖子氏まで日本会議・・・・。ポスト安倍で名前の挙がる人物で日本会議に所属していないのは河野太郎外相くらいである。自民党が内外に自浄能力を示そうとするのであれば、河野さんを首相にす . . . 本文を読む
問題の根源は内閣人事局である。どうやら官僚は、どんなにエリートであっても(いやエリートであるが故に?)、権力者に人事権を握られると、法律を守るという公務員の責務を放棄しても、権力者に媚びることが優先事項になってしまうようなのだ。エリートたちにとって、立身出世は、何にも代えがたい至高の価値のようである。右派が政権を取れば、「日本会議のシンパだから・・・」といった理由で事務次官に任命され、かりに左派が政権を取れば「労働組合出身だから・・・」といった理由で事務次官になってしまうかも知れない。ではどうすれば良いのか? 各省の事務次官は国会が任命すればよいのである。
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去る1月26日に野中広務さんが逝去されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
細川政権が出来て自民党が野に下ったとき、野中広務さんや亀井静香さんの「野党力」がなければ、社会党と連立を組んでまで政権を奪還するというウルトラCは決して出来なかったでしょう。その点、野中さんは間違いなく自民党の救世主でしたが、彼が救った自民党は現在、彼が護ろうと思った本来の保守政党としての自由民主党とは全く異なる、従米右翼政権に成り果ててしまいました。晩年の野中さんは、かつての仇敵であったはずの共産党の機関紙の「しんぶん赤旗」にまで登場し、護憲と平和を訴えていました。(自民党を救うという)自分のやったことは果たして正しかったのかと、死んでも死にきれない思いだったのではないかと拝察いたします。
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