なぜ行政は、科学的な合理性のない数字を「憲法」と主張し、「基本高水モデルによる治水計画全体の支配」を続けるのか? その数値を根拠として「治水=河川改修+ダム」にひたすらまい進するという視野狭窄に陥っているのか? 若干ネタバレになってしまうが、著者によれば、その理由は、単に国民の税金にたかってダムの生み出す利権を配分しようとする利権構造のみでは説明しきれない。その真の理由は、民意を河川行政から遮断しようとするパターナリズムにあるというのが著者の結論である。このパターナリズムの構造を変えていくことが著者の提案である。 . . . 本文を読む
前回の記事で書いたブラックバイトの件。なんと「ブラックバイト」で検索して私のブログ記事を見つけたという某民法局の某番組のスタッフの方から電話があり、ブラックバイトで苦しむ学生に取材したいとのことであった。先週、大学1年生のゼミに取材にきて、学生5人にインタビューしていかれた。そのうち放映されるみたいです。
ブラックバイトのひどい状況は小泉改革の頃からとくに変わっていないように思えるが、ここに来 . . . 本文を読む
大学1年生のゼミで、「みんなのバイト体験報告会」という企画を開いてみた。出席していた20人のうち13人は何らかのバイトをしていた。みなの報告を聞いてみると、13人中6人は「ブラック」といえるのではないかと思われるケースであった。ブラックバイトに従事している比率は相当に高いといえる。
某牛丼チェーンでバイトしている学生は、大学が終わってから23時から朝8時まで夜勤のバイトをしていて、あまり睡眠 . . . 本文を読む
旧来の理論ではリスクを無視し、労働者は職種の間で途切れることなく移動できると想定している。ここでは完全雇用が当然と考えられており、グローバリゼーションによって解職された労働者は、すぐに生産性が低い業種から生産性が高い業種に移れるとされている。しかし失業率が高いときには、そして特に失業者の過半数が長期にわたって失業している場合は、そうのんびりとはしていられない。
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昨年12月7日、特定秘密保護法が可決された際、私は「日本の民主主義が死んだ日」という感想文を書いた。本日はそれに続いて「日本の法治主義が死んだ日」である。
集団的自衛権うんぬん以前に、憲法解釈を閣議決定で変えるなどということは法治主義の否定であり言語同断である。独裁国家だって、近代国家ならば、法の支配をタテマエに独裁政治をするものである。首相が恣意的に最高法規の条文の解釈を変えられるというの . . . 本文を読む