フィリピン国軍内外の暗殺団というのは、巨額の報酬に目がくらみ、金儲けのために実行しているだけなのでしょう。私の目には、一連の暗殺事件は、米国からの軍事援助の「予算消化活動」の一貫としか思えません。「何でもいいから対テロ戦争の成果を上げろ」と米国に要求されて巨額の軍事援助を受け取ったノータリンなフィリピン国軍が、とりあえずもっとも簡単に「成果」を出せる方法として考えそうなことといったら、イスラム・ゲリラの討伐などではなく、非武装で合法活動を行う左派政党指導者たちの暗殺なのです。さらに暗殺は左派政党の活動家に留まらず、ジャーナリストや聖職者にまで及んでいるのですからメチャクチャです。あの財政難のフィリピン政府ですから、米国からフィリピン国軍への軍事援助がなくなれば、もう暗殺者に支払う資金など独自には拠出できなくなるのです。 . . . 本文を読む
トウモロコシの原産国であるメキシコは1994年にNAFTA(北米自由貿易協定)に加盟してから、トウモロコシ生産が激減しました。古代マヤ文明の当時からトウモロコシを栽培してきた先住民族の小規模農家が、米国からの安価な「輸出補助金付遺伝子組換トウモロコシ」の輸出攻勢を受けて、農業を続けていられなくなったのです。それこそ何百万人が離農したとも言われています。(正確な統計数値はないらしい)。とくにアメリカの「輸出補助金付遺伝子組換トウモロコシ」に関しては、海外へ流れる輸出量が減った方が、環境のためにも人々の健康のためにも良いといえるでしょう。他の国は食糧自給率を上げることができますし、むしろ穀物価格の上昇は世界の貧困農家にとっては良いニュースかも知れません。
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