フィリピンの洪水被害を大きくした原因は、上流にあるダムの10月9日の緊急放流、とくに日本の融資によって建設されたサンロケダムの放流であると現地で大きく報道されています。
日本人として知らねばならぬことは、このダムは現地先住民の反対を押し切って、日本輸出入銀行(国際協力銀行(JBIC)の前身)の融資によって建設されたダムであるということです。またダムを管理するサンロケパワー社には、日本企業の丸紅と関西電力も出資しています。
現在JBICはJICAに統合されていますが、この件でも彼らは決して責任を取ろうとしないでしょう。日本人として、国際的に恥ずべきことなのです。
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前の記事への補足です。前の記事で展開したような、有用な雇用対策予算をひねり出すためにも、無駄なバラマキ予算は止める必要があります。無駄なバラマキの典型は、高額所得者への子育て手当の支給です。子ども手当には所得制限が必要なのです。
このあいだ10月13日に公表されたNHKの世論調査を見ていたら、「子育て手当に所得制限は必要だと思う」という回答がじつに60%に達していました。私も、低所得者ほど累進 . . . 本文を読む
自民党政治の終わりの後を受けた新しい公共事業の真髄を一言で表現するとしたら、「鉄とコンクリートから土と木へ」ということになるのではないでしょうか。「鉄コン事業」を文字通りの「土木事業」に変えることです。雇用吸収力と地域経済への波及効果は倍加されるでしょう。前原国交大臣に提案したいと思います。
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昨日、前原国交相は国直轄の48ダム事業を凍結を発表。いよいよ国交省河川局の「存在意義」が問われるようになってきました。河川局官僚の皆様は、「まな板の上の鯉」状態。官僚の意のままに動く大手マスコミの記者たちを動員し、最後の抵抗を試みていますが、ダム問題に関する国民世論は、大手マスコミの扇動には乗らず、冷ややか。さしもの河川局もいよいよ「年貢の納め時」といったところでしょうか。
そこで、河川局が . . . 本文を読む
この記事では、ダムを代替する地域振興策としての「真田観光」のあり方について私見を提示したいと思います。前原国交相の何らかの参考になれば幸いです。
長野原町には、前の記事でも紹介した丸岩城の他にも、長野原城、羽根尾城といったいずれも真田関係の史跡があります。そして、すぐ隣の吾妻町には天下無双の名城である岩櫃城の大城郭が存在します。
私としては、これらの城郭郡に可能な範囲で櫓や塀などを復元し、時代劇での合戦シーンのロケ地としても使える「戦国村」として整備することを提案したいのです。もちろん旧来の遺構を傷つけないように細心の注意を払っての上です。八ッ場ダムなどよりもよほど人を呼べる観光資源になるでしょう。 . . . 本文を読む
1582年に織田10万の大軍を迎え撃とうとした、勇敢な岩櫃城下の人々は、それから380年の後、今度は建設省の侵攻に直面し、再度、勇気をもって立ち向かいました。しかし、建設省=自民党の連合軍は、織田=徳川連合軍より強かった・・・・。いや強いというか、やり方が陰湿だったのです。
巧妙な分断工作によって、籠城側の結束は乱され、ダムを受け入れなければ公共事業をしないという形で兵糧攻めにされ、精神的にも傷つけられ、刀は折れ矢は尽きはて、遂には建設を受け入れざるを得なくなりました。
自分たちの人生をいいように弄んできた国に対して、地元の人々が怒るのももっともです。しかし、子子孫孫のことを考え、「造らない」という勇気ある選択をすべきです。このような歴史と文化と自然が豊かな誇りある景観を、ダム湖の底に沈めてはなりません。失われた景観は、修復不可能なのです。 . . . 本文を読む
しばらく管理者が不在にしており(中国の内モンゴルの沙漠で調査していたので、インターネットへのアクセス不可でした)。その間、コメント欄とトラックバック欄を閉鎖させていただいておりました。本日から再開します。
これまで管理者不在の折も、常時コメントもトラックバックも自由に開放していたのですが、この間、まことに残念なことに、このブログのコメント欄に、他人の個人情報を書き連ねて、汚らしく個人攻撃をさ . . . 本文を読む