代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

国交省と自民党サポーターのショックドクトリン —ダムとスーパー堤防

2019年10月18日 | 治水と緑のダム
東京新聞の記事で衝撃的なのは、元建設省土木研究所で、越水しても破堤しにくい耐越水型堤防の開発に携わっていた石崎勝義氏のコメントです。石崎氏は記事中で次のように答えています「国交省の予算は大きく『社会保障費に回せ』という圧力は高い。でも、堤防が決壊すれば、それをはね返して予算を確保することができる。国交省の役人は今回のように決壊するのは都合がいいと思っているんです」 . . . 本文を読む

八ッ場ダムは首都圏を救ってません

2019年10月14日 | 治水と緑のダム
 ネットで八ッ場ダムが話題になっています。ちょうど試験淡水中だった八ッ場ダムが台風19号であっという間に満水になったというニュース。だから首都圏を救ったというのですが、印象で語っているだけで何の根拠もありません。  水害が起こるたびに自民党のサポーターが、それを利用して、民主党叩きとダムやスーパー堤防擁護のデマ宣伝を行うのが恒例行事になっています。今回の騒ぎも、それです。  八ッ場ダムの貯水で、 . . . 本文を読む

なぜ日本の堤防はかくも簡単に決壊するのか? 耐越水堤防を仕分けた御用学者たち

2019年10月13日 | 治水と緑のダム
水害はスーパー堤防を仕分けた蓮舫の責任という方々に、本当にバッシングすべき対象を教えてあげたいと存じます。じつは国交省は、平成10年度の重点施策として越流しても破堤しない耐越水堤防の推進を掲げたにもかかわらず、日本土木学会の勧告によって、耐越水堤防の開発を止めてしまうのです。蓮舫バッシングにあけくれる皆さま、国交省に忖度して、耐越水堤防の中止を勧告した土木学会の御用学者たちこそ、列島における水害を生み出している真犯人だと思いませんか? . . . 本文を読む