代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

水道再公営化を切望するイングランド市民

2018年12月29日 | 政治経済(国際)
 世界で235の水道事業がいちど民営化されたのちに再公営化されているという事実が大きく報道されてきた。しかし、一部のマスコミで流されていた報道で、「再公営化された事例は235あるといっても、全体の10%くらいだ。失敗したのはわずかで、成功している事例もまた多いということだ。パリでは再公営化されたが、イングランドは民営のままだ。イングランドは成功しているのではないか・・・・」などというものがあった。 . . . 本文を読む

大河ドラマ「西郷どん」と明治6年政変 ―桐野利秋と山縣有朋

2018年12月15日 | 歴史
 気が付いたら大河ドラマ「西郷どん」も明日で最終回を迎える。  幕末編は、あまりの歴史改ざんぶりに辟易とした気分で視聴していたのだが、明治時代に入ってから結構面白くなった。  長州閥の汚職体質 -国家予算・資産を私物化して政権中枢を取り巻くお友達に分配し、私腹を肥やすという現在に続く体質- もちゃんと描かれていた。長州政権の肝いりで制作されたドラマにしては、がんばったと思う。  山縣有朋は、長 . . . 本文を読む

水道民営化の利益相反パラダイス

2018年12月04日 | 政治経済(日本)
 水道法改正案が、十分な審議もされぬまま強行採決される見通しである。  先週、水道民営化問題でコメントを求められテレ朝の羽鳥慎一のモーニングショーに呼んでいただいた。その後、フジテレビの日曜のプライムニュース(12月2日放映)からもコメントを求められた。  質問の中で、浜松市の水道民営化の中間報告書の妥当性について聞かれた。  数字の妥当性の以前の根本的な問題として、報告書の作成過程で民間企業から . . . 本文を読む