遅れましたが、真田丸第12回の感想をアップします。
今回は真田源次郎信繁の越後人質時代。戦乱つづく中で、しばしの戦の合間をぬって、戦国の人々の日常生活が描き出されました。戦国時代の村人たちの訴訟を題材とした、水戸黄門的な(?)ストーリー展開の中で、上杉景勝や直江兼続の人柄が丹念に描かれ、景勝と兼続に胸キュンしてしまった視聴者も多かったようです。
この「戦国の訴訟」話が、単なる一話完結の創 . . . 本文を読む
今回、前半は笑いの連続でしたが、後半はすごく息詰まる展開で、また悲しかった。
視聴者サイドとしては、最後の「黙れこわっぱ」が聞けるものと思って待機していたのですが、そうは問屋がおろしませんでした。見事にウラをかかれてしまったわけです。昌幸と家康の間だけではなく、制作サイドと視聴者サイドのあいだにも「キツネとタヌキの化かし合い」が展開されているわけですね。
源三郎は、室賀さんに「黙れこわっ . . . 本文を読む
16日にスティグリッツ教授は首相官邸での安倍首相との会合にに招かれて、安倍さんに「消費税引き上げをしないよう」と提言したことは大きく報道されていました。
しかし「TPPは悪い協定」と安倍首相にTPPで懸念されることをアドバイスしたことなどは大手新聞では報道されていない。さすがに日本農業新聞は以下のように大きく報道。
スティグリッツ教授が主要に安倍首相に訴えたかったことは、消費税問題よりも、むしろTPPが悪夢の協定であるという点にあったと思われるが、それを大手マスコミが無視して報道しないというのは国民の知る権利も奪っているといえるだろう . . . 本文を読む
ルビオ候補、この間、一貫して、「私はレーガン革命の申し子だ。経済面では小さな政府、安全保障面では大きな軍事力、国際的なリーダーの地位を守っていく」と繰り返し演説していた。それらの価値観を繰り返し表明すればするほどルビオの支持率は落ちていったようだ。どうやら共和党員も、レーガン以来のこの政策をすればするほと、次第に自分たちが中流から没落して貧困層に追いやられていく現状に、心底飽きて、疲れて、いまや嫌悪感を抱くようになっているのだ。
「それって要するに、経済面では企業のやりたい放題にやらせて私たち貧乏人は放置します、そこで削った福祉予算は海外侵略のために回しますってことだよね。もうウンザリ!」と。
トランプのやろうとしていることは、共和党主流派と真逆のことだ。つまり、「海外での余計な侵略活動には予算を回さず、その分は国内の経済や社会保障に回します」ということである。
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「地球上のどこに持って行っても恥じることのない憲法を制定しよう」という慶応年間に掲げられたの崇高な理念を知って、翻って、それから150年を経た後の自民党政権の改憲構想を見るにつけ、日本人としてとてつもなく恥ずかしいと思うのは私だけではないだろう。自民党改憲案のような憲法を頂いてしまっては、日本人として、地球のどこに行っても恥ずかしい。先週の記事で「自民党改憲案は135年前の五日市憲法より後退している」と書いた。いや、150年前の慶応年間に模索された憲法理念よりなお後退しているといえるだろう。
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このドラマ、目下、戦国大名・武将同士(※上杉景勝を除く)の、生き残りをかけた熾烈な駆け引き、というか、キツネとタヌキの化かし合いが、もっとも面白い見どころとなっています。
しかし、ドラマで展開される大名同士の駆け引きの背後で、脚本家と視聴者の駆け引きが繰り広げられているのかも。
史実に詳しい人が見ても、「そこをそう描くのか~」と、史料の行間にびっくりするようなエピソードをぶち込んでくるので、誰も話の展開が読めなくて、毎回、ハラハラしてしまうからです。
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135年前の五日市憲法草案では、万事あらかじめ検閲を受けることなく、自由にその思想、意見、論説、図絵を表明することができる。これは言論の自由を定めた現行憲法の第21条と比べても遜色のない表現である。
ちなみに自民党の改憲案の第21条は、言論の自由に「公の秩序を害しない」範囲という制限をつける条項を加筆するというものだ。これでは、政府にとって都合の悪い言論活動は容易に言論弾圧の対象になっていくだろう。自民党改憲案では、言論の自由を認めた現行の第21条が、実質的に言論活動を弾圧するための根拠条項に変えられてしまっているのだ。自民党改憲案は、今から135年前の五日市憲法草案よりなお後退してしまっている。日本の言論状況を明治初期よりさらに悪いものに変えようとは、長州政権、恐るべし。 . . . 本文を読む
今回は天正壬午の乱の徳川vs北条の戦いが描かれました。北条は4万3千といわれる大軍で徳川は8千程度の軍勢だったと言われてますので、徳川が包囲されて絶体絶命のピンチ。家康が籠城したのが、かつて真田昌幸が武田勝頼のために普請した新府城というのも因縁深いですね。二大大名の激突の背後で、大名たちを翻弄しようとする国衆たちのしたたかな姿が描かれました。「国衆の論理」で初めて意見が一致した室賀さんと昌幸パ . . . 本文を読む
本質がモンロー主義者なトランプは、外国の政権を転覆するためにテロリストに武器をばらまくような愚かな軍事的なちょっかいをする人物ではない。トランプはプーチンと協調すると言っている。アメリカがアサド政権の武力転覆という選択肢を封じ、プーチンと手を組めばあっという間にISなど鎮圧されるだろう。米ロ協調こそ、テロリストの活動の余地を封じこめ、世界を平和にする最善の策である。
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