代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

国交省が握り潰した地質学者のパブコメより

2011年02月25日 | 治水と緑のダム
 前回の記事のコメント欄で、利根川上流の第四紀火山岩層を専門に研究する知人の地質学者から以下のコメントをいただきました。新しいエントリーとしてアップさせていただきます。国交省のやることの凄さ(いろいろな意味で)がよく分かります。  国交省のやることはまさに「兵は詭道なり」の孫子の兵法を地でいくものです。ウソによる攪乱、資料捏造、証拠書類の隠滅、謀略による大臣追い落とし・・・・まさにやりたい放題。 . . . 本文を読む

ウソの上にウソを積み重ねる国交省官僚たち

2011年02月23日 | 治水と緑のダム
 先週(2月15日)、河野太郎議員がブログに投稿された「くそったれ大臣」という記事が話題になっている。八ッ場ダム建設の根拠となる利根川の基本高水22000トン/秒に関して、河野議員が提出した「第四紀火山岩層の影響に関する質問主意書」に対して、国土交通省は「調査に時間を要するため、お答えするのは困難である」という実質ゼロ回答をしてきたという内容だ。  政治主導を掲げる政権の大臣だったら当然、「では . . . 本文を読む

農産物関税を撤廃してはいけないシリーズの補足 -アメリカの攻撃的保護主義-

2011年02月07日 | 自由貿易批判
 「農産物関税を撤廃してはいけない」シリーズは前回までの記事で完結の予定でしたが、どうやら多くの方々が、「日本の農業は過保護にされすぎて、それ故に競争力がないのだ」というマスコミや経団連が振りまく言説を信じているようです。そういう人々は、まずはアメリカとEUの農家がどれだけ大切に保護されているかを知る必要があるでしょう。そこでこの補足記事を書くことにします。 米国とEUの農業保護  農業保護を . . . 本文を読む