しばらく忙しくしているうちに時事問題を全く書いておりませんでした。共謀罪のこと、米国産牛肉再開のこと、政府系金融機関のことなどは、他のブログでもよく書かれていますので譲ります。この間の出来事の中で、私にとって一番心配だったのは、WTOのドーハ・ラウンドで「農産物の上限関税を100%に設定しよう」という動きでした。こんなことをやったら日本の稲作農業は壊滅的打撃を受けるでしょう(既に半壊しているのに . . . 本文を読む
月刊『現代』の今月号(12月号)に、ジャーナリストの佐々木実氏が「竹中平蔵 仮面の野望(前編)」という渾身のルポルタージュを掲載しており、非常に興味深い内容でした。その中で、このブログの10月9日の記事でもちょっと触れた竹中平蔵氏による同僚の研究業績の盗用事件が詳しく紹介されております。興味のある方は是非『月刊現代』をご一読ください。竹中氏による盗用事件の概要は以下のとおりです。竹中氏は日本開発 . . . 本文を読む
前のエントリーに引き続き手前ミソな話題で申し訳ございません。私の著書が発売されたので紹介させていただきます。『複雑適応系における熱帯林の再生 ―違法伐採から持続可能な林業へ』(御茶の水書房、5700円)というものです。専門書なので相当に大きな書店にしか並んでいないと思われますが、ネットだと、こちらやこちらやこちらやこちらで注文できます。
写真は、本の表紙です。表紙の上の写真は伐採活動の様子 . . . 本文を読む
前のエントリーで、アジアの少数民族の問題などをどうやって解決していったらよいのかという話題になりました。本日は手前ミソな話しになりますが、私が現在やっていることを紹介しながら、「友人として中国に言うべきことを言う」ということについて考察してみます。
今年の7月に『中国の環境政策 生態移民』(小長谷有紀・シンジルト・中尾正義編著、昭和堂)という本が出ました(写真は表紙)。私はこの本の第4章「『 . . . 本文を読む
前のエントリー記事の続きです。私は、日本が中国と友好関係を発展させ、南京大虐殺事件など過去の問題とも誠実に向き合う中で、中国にも言うべきことは言いチベット自治区や新疆ウイグル自治区の人権状況を改善させていくことが可能になると考えます。敵対的に関係が悪化しつつある中で、互いの悪い点をののしり合っても、事態の改善は決して望めないでしょう。
前のエントリーで、東チモール紛争やフィリピンのミンダナオ . . . 本文を読む
私のブログのコメント欄に、何の脈絡もなく「チベット問題」を書きこんでくる方々が多いので、それに関する私の見解を書いておきたいと思います。日本の親米右派(小林よしのり氏の言う「ポチ保守」)は、何かあれば「中国政府のチベット虐殺」をあげて、私のように対米自主独立論を訴える人間を非難します。正直なところ、脱米論とチベット問題がどう関係するのか、私は全く理解不能なのです。そして、彼らが本当にチベットの人 . . . 本文を読む