去る1月26日に野中広務さんが逝去されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
細川政権が出来て自民党が野に下ったとき、野中広務さんや亀井静香さんの「野党力」がなければ、社会党と連立を組んでまで政権を奪還するというウルトラCは決して出来なかったでしょう。その点、野中さんは間違いなく自民党の救世主でしたが、彼が救った自民党は現在、彼が護ろうと思った本来の保守政党としての自由民主党とは全く異なる、従米右翼政権に成り果ててしまいました。晩年の野中さんは、かつての仇敵であったはずの共産党の機関紙の「しんぶん赤旗」にまで登場し、護憲と平和を訴えていました。(自民党を救うという)自分のやったことは果たして正しかったのかと、死んでも死にきれない思いだったのではないかと拝察いたします。
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大河ドラマ「西郷どん」、初回では薩摩の男尊女卑文化が鮮烈に描かれていた。ヒロインの岩山糸が、自分も勉強したい、剣術もやってみたいと願うが、薩摩には女であるというだけで学ぶ権利は存在しない。道の真ん中を歩くこともできない・・・・。マララちゃんとタリバンを思い出してしまった。
薩摩の郷中教育は、「先進的」と評価されているが、女子を排除し、男尊女卑の価値観を植え付ける教育の何が先進的なのだろう? . . . 本文を読む
昨晩(2018年1月3日)の「英雄たちの選択」、全国放送で初めて赤松小三郎が、ほんのわずかの時間ですが紹介された。
イギリスの外交官のオリファントが、留学中の薩摩の寺島宗則に向かって「イギリスの掲げる自由貿易とは、じつはお前たちの国から徹底的にむしり取るためのものなんだぜ」と公然と語っていたエピソードなど、英国の自由貿易帝国主義のダークサイドについても言及されていたのは良かった。TPP問題な . . . 本文を読む
安倍晋三首相も年頭所感で、まず明治維新賛美から始まり、明治の精神に学ぼうと呼び掛けた。安倍首相は、あたかも、明治になって女性の権利が拡充したかのように述べている。まず、ここからしてウソである。江戸時代の方がまだしも「性別に関係なく個人の能力が生かされる」可能性があったが、明治になると政治権力などの公的領域の中から女子は徹底的に排除され、女性はひたすら家の中にあって「良妻賢母」として男性に奉仕する存在としてジェンダー的に再定義された。明治の「女子教育」とはそのためのものだった。
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