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顎口腔機能の不調が主訴の症例

2019-04-12 07:39:56 | Weblog
先月中旬から今月上旬にかけて
顎機能障害による様々な主訴を訴える初診患者がやたら多い。
しかもほとんどの方が県外や一宮市外から…
でもってそのうちの2症例は歯科医院からの紹介患者…
口腔内を診査すると悩む理由がくみ取れる事例ばかりである。
この様な患者さんたちについていつも思うところは
病態に真剣に悩んでいる人達は、本当に治したいと思い
治してくれるという期待があると、歯科医院までの距離、場所なんて関係ないのだろう。
ゆえ、こちらサイドも十分な診療時間枠をとってあげて
心血注いでみてあげなければ失礼にあたる。
診療後や休日も撮った資料をまとめたり、治療計画をねったりする数が多いので
花見なんぞしてる余裕が結局ないまま桜は散ってしまった。
(少ない余暇をパチスロやってる理由もあるが…w)

さて、、
提示している症例はそのような症例群からの一症例だが、
この症例は開口障害と運動痛をずっともっていることを悩み続けていた症例である。
このような症例は非常に難しいと思われがちである。
しかし、診査した段階で、起こってしまっている症状といままでの状態について
私は患者さんに話すとすべて内容が合致していたので驚いておられたが、
口腔内所見やレントゲン、機能運動を観察したとき病態のメカニズムを把握していれば
病状の進行経緯を時間軸で診ることができ、症状の変化も見えてくるので
見えさえすれば何から始めてどうすればよいかは分かってくる。
病態に対する知識のなかで慎重な洞察力でみれば具体的な治療は行える。

西川洋二臨床(寿谷理論)で行うこの症例は、何をはじめに行い、どうアプローチしたかは
提示してしまうと生半可に真似されると困るため、あえて提示はしないが、
 (しっかり理解して処置しないとうまくいかないので、患者がかわいそうなため)
現在は40mm以上開口している状態で、運動痛も軽減傾向に向かっている。
治療後の写真は今後提示はするつもりである。