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咬耗が著しい症例

2019-08-07 08:29:15 | Weblog
最近非常に忙しく すっかり更新するのを忘れていた。
皆さんがお盆休みに入る前に、臨床でよく見かける事例を提示し
休暇中いろいろ考えてもらおう。

提示している症例のように全額的に咬耗が著しく、全歯がフラットな状態の歯列は
臨床でよく遭遇すると思う。
提示している症例の場合、現状の咬合によって局所的な歯周組織のダメージを
受けていたため、咬合治療を行った。(何をしたかは明記しない)

乳歯列弓でも同じように全顎的に咬耗が著しい症例を見かけることもあるが
永久歯列におけるこの様な事例とは扱いは大きく異なる。
永久歯列の場合、補綴、修復介入が必要になった場合、慎重に咬合について考え
対処することが要求される。どのように捉え対処するべきか、これを考えてほしい。
全額的に咬耗が著しい症例では、インレーやFCKの脱離が多くはないだろうか?
これがヒントである。またもう一つヒントは「咬合」の定義を考えてもらいたい。

7月21日に行った咬合治療の勉強会では、この事例に対する対処法を
私は参加された先生方に詳細と臨床例をもって説明したので
参加された先生方は復習の意味でこの事例を見ていただきたい。

ちなみに乳歯列弓で全顎的に咬耗が著しい症例、親さんがどうしてこうなるのか、
どうしたらよいか、たずねられたら皆さんはどのようにお話されてます?
意外に知られていない見解であるが、これもお盆休み中に考えてみてください。