臨床治療において、最近の私のマイブームは
『便利なものに頼らない治療』
この1,2年 やたら大阪の実家に行く用事が多いため
そのたびに1970年代の歯科書籍をみているのだが
この時代の臨床家の技術というものに感動するばかりである。
今の時代と違い、便利な器材や器具が無い中、
とても繊細な手技で治療を行っておられる。まさに匠の技である。
例えば普段我々が行っている根管治療。今では当たり前のように
根管長測定器を用いて行っているが、この雑誌の当時なんて
そんなものは無い中、見事に治療をされている。
そこで繊細で鍛錬された手指感覚を磨くため、マイブームは
手指感覚だけで根尖アプローチをすることである。
これがどうして、いざやってみて、できるようになると
なんともいえない達成感がある。
近年は急速にデジタル化が掲げられ、デジタル治療が注目されている。
そんな歯科界の世相を冷ややかに見ている私は、
時代に逆行するようなことに凝っているが、物に頼らない技術をマスターすることが、
本来、医療を行う者の姿と信じてやまない。
温故知新、古きを知り それを理解し、敬い、その上で
時代の流れにのったものを知っていくことが、特に今の世代の者には
必要ではないだろうかと考える。後世のことを考えると尚更である。
歯科医師は職人でもある。そして我々は生体を扱う職人である。
この真意は分かる人しか分からないであろう…
「高慢な文明が 謙虚な文化を壊す」
(浅井慎平:ラジオからビートルズが流れていた の一節より)
歯科の世界がこうならないことを願うばかりである。
皆さんも時代に逆行したこと、やってみてください
私の真意が分かるはずです
『便利なものに頼らない治療』
この1,2年 やたら大阪の実家に行く用事が多いため
そのたびに1970年代の歯科書籍をみているのだが
この時代の臨床家の技術というものに感動するばかりである。
今の時代と違い、便利な器材や器具が無い中、
とても繊細な手技で治療を行っておられる。まさに匠の技である。
例えば普段我々が行っている根管治療。今では当たり前のように
根管長測定器を用いて行っているが、この雑誌の当時なんて
そんなものは無い中、見事に治療をされている。
そこで繊細で鍛錬された手指感覚を磨くため、マイブームは
手指感覚だけで根尖アプローチをすることである。
これがどうして、いざやってみて、できるようになると
なんともいえない達成感がある。
近年は急速にデジタル化が掲げられ、デジタル治療が注目されている。
そんな歯科界の世相を冷ややかに見ている私は、
時代に逆行するようなことに凝っているが、物に頼らない技術をマスターすることが、
本来、医療を行う者の姿と信じてやまない。
温故知新、古きを知り それを理解し、敬い、その上で
時代の流れにのったものを知っていくことが、特に今の世代の者には
必要ではないだろうかと考える。後世のことを考えると尚更である。
歯科医師は職人でもある。そして我々は生体を扱う職人である。
この真意は分かる人しか分からないであろう…
「高慢な文明が 謙虚な文化を壊す」
(浅井慎平:ラジオからビートルズが流れていた の一節より)
歯科の世界がこうならないことを願うばかりである。
皆さんも時代に逆行したこと、やってみてください
私の真意が分かるはずです