其処ハカとない日報

日々の生活出来事、備忘録と時々昭和レトロなネタも交え、そこはかとない不定期日報in鎌倉からお届け。

古民家リノベ記録エピソード5

2011-09-27 11:19:44 | 家リノベーション

古民家リノベ記録エピソード4
からの続き、いよいよエピソード5
「帝国の解体」?です。
ちょうど今から1年前の2010年9月に
この物件 鎌倉の木造平屋古民家
築50年モノ売買契約を締結して
同10月後半より毎週のように建築家
との打ち合わせを行い、同時期に
部材等のショールーム巡りやイケア
等にもせっせと出向きました。
そして11月には設計、各仕様等も決定、
12月よりいよいよ解体工事に突入です。

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ビフォーアフターの始まりです。
頭の中では当然あのテーマ曲が
流れまくっています

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天井を抜くと、なんということでしょう!
立派な梁に加え、憧れの碍子引き配線が
姿を現しました。配線に感動したのは
およそ1名リンキチのみ。

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床を抜いたら なんということでしょう!
とても不安な基礎。知ってたけど。
でも腐ってるとか白蟻にやられている等
は無いです。

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壁は土壁ですね。破壊すると大量の
土がでます。そして、
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土壁から竹が。なんというモノでしょうー?
竹木舞(タケコマイ)、土壁の骨組みです。

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なんというモノでしょうー2。
火打ち梁というものです。
増築部分には鋼鉄製のタイプ。
母屋には木製のタイプが
随所に見られます。

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室内天井裏から外壁の切妻部分が
でてきました。これは増築の痕跡です。
この部屋はもともと外だった部分と
考えられます。おもしろいネー。

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床下の基礎部分からも増築の痕跡
を伺い知ることができます。
室内に不自然なブロック基礎。
この部分も増築部分なのでしょう。

解体時ははっきりとした事は不明だった
のですが後々(居住後ですが)、建物の
登記簿と役所の人が調査しに来た際に
増築がいつ頃、どの部分だったのかが
はっきりしました。
まさにこれらの画像部分と一致しました。

という訳でフタを開けてみても特に
問題となるような箇所は見当たらず。
梁も立派だったし築50年モノの良い
素材、物件かと

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リノベに於ける解体作業は通常の
建て直しの全解体よりも大変です。
壊す部分と残す部分があるので
重機で一気に、という訳には
いきませんので。
また今回、屋根も既存の瓦屋根で
手を入れない事もあり、さらに現場も
重機や車両が入れない通路幅なので
ガラの運び出しやら資材搬入など
全て手作業なんですね。業者の皆さま、
ご苦労さまです。
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オマケ。なんということでしょう!
廃材の襖ドアーのステキな現場
仮設トイレです。しかも水洗です。
廃材のスペシャリストたちが手懸けた
コスト削減にもつながるトイレです。

エピソード6に続く

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