50年後の追っかけプログレ、第2弾はYESのRelayer(リレイアー)。このアルバムのリリースは正確には1974年12月であるので1ヶ月遅れの追っかけである。
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YESに関してはロック・ミュージックに目覚めた頃に聴いたClose To The Edge(「危機」)に感動し、続いてFragile(「こわれもの」)を聴きその後3枚組ライブアルバムYESSONGSを無理して購入。当時は自分にとってYES全盛の時期であった。続いてリリースされたのが「海洋地形学の物語」。大いに期待していたのだが2枚組で全4曲というのは結果的に仰々しく、ちょっと引く感じだった。その後キーボードのリック・ウェイクマンが脱退したというニュースを聞いてがっかりし、しかし後任は誰だという注目をしながら次のアルバムの完成を待ちわびていた。それがRelayerである。発売が決まった時、地元のレコードショップに「まだ入りませんか!?」としつこく電話して手に入れたアルバムでもある。
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期待に満ちて聞いた時、あれ?何か違うな、、と思ったものだ。新キーボーディストのパトリック・モラーツはレフュジーというトリオ・バンドにいてその演奏をラジオで聴いていたのだが、ちゃんとプログレぽいものだった。それがYESに入ったらそれまでのシンフォニックなバンドの曲の雰囲気がかなり違ったものに聞こえた。結果的にあまり好みの感じではなかった。ということでこのアルバムはそれほど聴いてはいない。今回本当に久しぶりに針を落としたのだがやはりピンとこない。この後、リック・ウェイクマンが復帰してリリースしたアルバムGoing For The One(「究極」)にてシンフォニックなAwakenも収録されたが、私にとってのYESはやはりそっちなのである。
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そういう事情でリリース当時に購入した緑色の帯の付いた国内盤はいつか処分し、今手元にあるのは買い直したUK盤である。マトリクスがA1/B1なので初期盤だとは思うが、本当の初盤はジャケットの座しているメンバー写真に対する名前のクレジットが位置的に合っていない表記だったという。こちらは座っている位置と同じように表記されているので後の修正後に発売されたものと思われる。初盤らしいくっきり繊細なサウンドには聞こえず音量的に大きくて歪みを伴った、良く言えば迫力ある音である。
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所有するアナログ盤としては我が家の数少ないイギリス・オリジナル盤の一枚。そこだけは貴重だ。