ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

大貫妙子&小松亮太のTintライブ in Sapporo

2015年10月21日 | ミュージック
 大貫妙子とバンドネオン奏者の小松亮太による札幌でのコラボ・ライブに行ってきた。予想以上に質の高い素晴らしいライブであった。

 大貫妙子は昔から好きでアルバムもたくさん持っている。特にフランスぽさを感じさせる楽曲が良くて、私のお気に入りのアーティストの一人である。昨年40周年記念のライブをWOWOWで見て、あれも素晴らしかった。そんなわけで札幌でライブをやると知った時にすぐにチケットを手配した。しかし小松亮太というバンドネオン奏者のことは全く知らなかった。7月にNHK-FMの番組に二人で出演しているのを聞いてこの度の新作アルバムに興味を持ちCDを購入。それがまたまた予想以上に良くてすっかり気に入ってしまった。そのような状況でライブ当日を迎えた。

 まず小松亮太バンドが登場し、バンドネオン中心のタンゴを演奏。テクニックに裏付けされた迫真の演奏で聴衆はその1曲目から引き込まれていたと思う。小松氏も写真で見るよりもっとくだけた、親しみやすい雰囲気のお兄さんで、好感が持てた。続いて大貫妙子が登場。二人のコラボ演奏はTintの曲からが中心。驚いたことにアルバムと寸分違わぬ演奏に聞こえた。特筆すべきは、小松氏の奥方、近藤久美子氏の弾くバイオリン。バイオリンの音色がバンドネオン、タンゴにとても合っていると再認識。また、その演奏はテクニカルだがさりげない。カッコイイの一言である。私はHiver(イヴェール、フランス語で冬の意味)という曲が大好きで、これは私好みのアルバムOne Fine Dayに収録されているのだが、今回のタンゴ調のアレンジも素晴らしく生で演奏を聞くことができ感動だった。

 大貫さんは札幌の芸術の森という場所にある芸森スタジオを気に入っていて今回のTintもそこで録音したということと、札幌にも居を構えていることは既知の事実だったが、大倉山のスキー・ジャンプ台を下から見たいと思ってそのあたりに家があると言っていたのは新しい事実だった。ただ、月に1,2日程度しか来ることができないそうだ。

 ライブを聴いたたくさんの方が私と同じように大きな感動を受けたようで、終演後のアルバム販売には長い行列ができていた。そして小松氏がジャケットにサインをして客と交流していたのが印象的。
 本当に良いライブだった。