ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

我が家のMEET THE BEATLES!はファースト・プレスなのか?

2024年09月15日 | ザ・ビートルズ
 久しぶりにザ・ビートルズの話題を。アメリカ・キャピタル盤の7枚のアルバムが11月22日に復刻再発されるとのニュースが入った。『1964 U.S.アルバムズ・イン・MONO』とのタイトルで、全8枚からなるボックスセット版と2枚組ドキュメンタリーのThe Beatles Story を除く6枚は単発でも発売されるとのことである。
 
 (Universal MusicのThe Beatles Storeより転載)
  
 2004年、2006年、2014年に出た紙ジャケCDボックス版の方は、各アルバムごとにモノラルとステレオの両ヴァージョンが収録されていた(THE U.S. ALBUMはこちらで紹介)が、レコードによる本商品はモノラルによるリリース。オリジナルのマスターテープから71年にキャピトルスタジオに設置されたカッティングマシーンを使った、アナログにこだわった制作がなされたと紹介されている(Universal Musicの詳細ページより)。ちょうど60年が経った節目の時期もあり、なかなか魅力的ではあるが難点は高価格。ボックスは5万円以上、各アルバムも国内盤(帯が付くそう)は一枚あたり7千円以上、輸入盤も6千円以上の販売価格。ファンはどう受け止めるか?
   
 ところで、古本になるのだが「ビートルズ アメリカ盤のすべて」という冊子を購入した(中山康樹+小川隆夫・著、集英社)。過去の本ブログでも紹介したように、私が初めてビートルズのアルバムに触れたのがYesterday And Today だったことから私はキャピトル盤が好きで今は一応一通り持っている。そしてこの本をとおしてある事に気がついてしまった。それは私の所有するキャピトル盤ファースト・アルバムMEET THE BEATLES!が初期のオリジナル盤らしいということだ。その根拠を同誌から引用すると、①ジャケットのBEATLES文字がブラウン色であること②ジャケット裏面の左下にプロデューサー名が印字されていないこと。①も②も後の時期に変更されている。ということで改めて確認してみるとまさに該当する。
   
 さらに初期盤の中でもファースト・プレスの証はレコードのセンター・レーベルに記載されている曲目の後の時間表記の前にASCAPなどの著作権名が印字されていないことでわかるらしい。もしかしたらと期待しレーベルを確認。残念ながら私の所有する盤にはBMI ASCAP文字があった。ということでファースト・プレスとの判断とはならないようだが、それでも初期プレスであることは間違いないと確認できた。
    
 ただ、このレコードが手元にある経緯が面白い。ビートルズの他のアルバムをオークションサイトで落札した時に、出品者からMEET THE BEATLES!をおまけで付けます、という申し出があり実質無料で入手したのである。確かにジャケットはスレが酷く、また盤にも表面的な傷が多く付いていて売り物にならないと判断されても不思議はない状態だった。が、数十年も経つLPに経年の汚れがある方が歴史を感じさせるし、それに盤は見かけによらず全く音に影響がなかったのである。かつての所有者と思われる人名?が書かれているのも味がある。

 ということでたまたま入手したこのアルバム、我が家の重要文化財の一枚である。肝心のサウンドはどうなのかと言うと、音量を上げるとそれなりに迫力がありかつ、細かいところまでしっかり聞こえるように思う。だが何と言っても「抱きしめたい」で始まりALL MY LOVINGという大ヒット曲も含まれている。60年前の熱狂が垣間見える気がする。

 さて、前述の「1964 U.S.アルバムズ・イン・MONO」だが、Universal Musicのサイトを見るとこのアルバムのカラーディスク盤やTシャツもあり、実は購入欲がそそられている、、、