一番好きなロックバンドであるジェネシスが先月末からとうとう復活コンサートThe Last Domino? Tourを開始した。延期に次ぐ延期があったが、まずは開催を祝したい。そして、YouTubeのサイトではそのライブの模様をアップしてくれている人達がいて、全容がつかめる。何と有難いことか!それにしてもイギリスでは普通に客が入り、普通に盛り上がっている。もうそんな状況になっているのかと、まずはそちらに驚いた。
ジェネシスのライブは、バリライトの開発に関わった経緯もあり照明にはいつも凝っている。今回もドミノ風のオブジェが天井に設置され、そこから縦横無尽に光が飛び交う。動画を通してもその様子はわかるが、やはり会場内で経験してみたかった!
オリジナルメンバーのマイケル・ラザフォードやトニー・バンクスは70歳を超えているだろうが、昔と変わらないスタイルで楽器に向かっている。フィル・コリンズは脊髄手術の後遺症?からほぼ椅子に座ったままヴォーカルに専念する。サポートギタリストのダリル・スターマーは割と元気にギターを弾きまくり、そして今回はフィルの息子であるサイモン・コリンズがドラムで参加。彼のドラミングは父親とは違って重たい感じのトーンだが、複雑なジェネシスの曲をこなしているのはさすが父親譲りだ。
ところで動画を見ていてオープニングのBehind The Lines でマイクが手にしているベース・ギターに目が行った。驚いたことにどうもYAMAHAのモーションベースなのではないかと思われる。私が持っているベースギターが古いヤマハMB-40なのだが似ている。いわゆるP/Jピックアップ(プレジション型とジャズベース型の両方を備えている)であり、ヘッドのデザインがYAMAHA、というかその丸形ロゴマークでほぼ間違いないだろう。私が所有するのは安価なものでコントロール用ツマミの数などが違うのだが、調べてみるとMBベースは90年前後の時代に発売されていて、高価な方ではMB-1やMB-75というモデルがあったようだ。マイクが弾く個体にはゴールドに輝くブリッジが見られ、MB-75と似ている。今このデザインと同じモデルは出ていないので、マイクはセミビンテージのヤマハを使ったのでは、と思われる。それもオープニングで。そういえば、ジェネシスとして初来日した78年の雑誌取材記事で、持ちこまれたアコースティック12弦ギターがAlvarez 製と紹介されていたことを思い出す。これは日本のK.YAIRIの輸出仕様である。実はマイクは日本びいきなのかもしれない。
ちなみに私の持つMB-40はミディアムスケールのベースギターで、体が小さい私にはちょうど良いかと思って数年前に購入した。だが最近こちらの練習はサボっている。この機会にスラップ弾きの練習を再開しよう。
ジェネシスの祝!復活コンサートが私のベースギターの話しになってしまった。ライブの写真はYouTubeのこちらから。もちろん、今後もジェネシスの活動に注目していきたい。