無年金対策
山口 修・帝京大学教授 日本年金学会代表幹事
公的年金受給に必要な保険料納付期間(受給資格期間)を
25年から10年に短縮する改正年金機能強化法(無年金者救済法)が成立した。
受給資格期間が「25年」というのは、あまりにも長い。
米国10年、英国10年、ドイツ5年、イタリア5年、
フランスは1ヶ月でも保険料を払えば、それに見合うだけの年金が受給できる仕組みになっている。
年金制度自体の違いがるとはいえ、欧米諸国と比較しても日本は著しく長い。
そのため、保険料を納付し続けても25年間に達しない人は、掛け捨てとなり、無年金に陥る。
高齢者の中には、生活が一時期、苦しくて保険料を払いたくても払えず、免除手続きなどが
あることすら知らなかった人がたくさんいる。
今回の法改正により、困窮した人たちに、救いの手を差し伸べる意義は大きい。
国民年金の保険料を10年間納付した場合、受給額は年額19万5000円ほど。
受給資格の要件が下がったことで、「保険料をしっかり納付して、年金を多くもらいたい」と
考える人が増えるきっかけにもなるだろう。
多くの国民が20歳~60歳までの40年間、保険料を納め続けていけるような環境づくりが欠かせない。
景気回復によって安定した雇用情勢を確保するのはもちろん、低収入の人には保険料の免除、
猶予の申請ができることをしってもらう周知・啓発活動のほか、
児童・生徒への年金教育の充実が求められる。
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今まで、25年間に満たなかった無年金の人々は、年金支給日には寂しい思いをしていたことでしょう。
自己申告なので10年間、年金の保険料を納付していた人は申告して下さい。
(↑ 政府関係者ではないですが・・・)最近、一番くらい嬉しいニュースです。
先日、友人と年金のことが話題になりました。
私たちの若い頃って、年金のことなんて考えたこと、全くありませんでした
今のような高齢化社会なんて夢にも思っていませんでした。
そして、学校でも年金の大切さなんて習っていませんでした。社会科で、いの一番に勉強しなければ。
今は、ちゃんと学んでいるのでしょうか~。
欧米の良い所は即、学ばなければと思います。← 5年、10年ということ。
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書道の先生の話。
来年、早々に東京都美術館で作品展を開きます。諸々の費用が掛かります。
先生は作品展では、各々が払う出品料と経費がトントンになれば良いそうです。
マイナスになりかねない。
そこには、先生の人脈で台湾、香港などの書画も送られてきます。
彼らは大学の先生とその弟子だったりです。
先生は数ヶ月前に台湾に招待されました。数年後には台湾、香港で作品展を開く予定です。
台湾では、展覧会などには国からの援助があるけれど、日本ではゼロです。
そのことが情けないと、私たちの教室で話していました。日本って遅れている。
これでも先進国なのでしょうか~!?
追伸:
2016年11月に改正年金機能強化法成立
2017年2月下旬頃から日本年金機構が対象者、約64万人に書類発送。
10月支給開始 (9月分から)