香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

ファミリーポートレイト

2008-11-29 16:14:33 | 本のこと
1/3程読み進めていた本を、昨日の夜から今日のお昼近くまで
(睡眠はとったけど)読み続けてしまった
桜庭一樹さんの『ファミリーポートレイト』
読み終わった時は、どうしたらいいのこの気持ち
泣きそうになり、車で買い物に行ったりした
ラグマットがほしくって、車を出して家具屋さんに行ったりしても
こんな気持ちの時は、物欲が長続きしないのか、2軒程はしごして
何も買わずに帰宅 まだ本の余韻の中にいる私・・・

桜庭一樹さんの本は、やはり王様のブランチで筑摩書房の松田さんの紹介だった
『赤朽葉家の伝説』、でも文庫になるのを待とうと思っていた
そのうち、『私の男』が直木賞をとり、情熱大陸で桜庭さんを特集するのを見て
やっぱり読んでみたいと思い直して、『私の男』を先に続けて『赤朽葉家の伝説』を読んだ
夜の中の濃厚の世界、何とも私には表現の出来ない世界 でも好きだ
そして、『ファミリーポートレイト』 良かったという言葉でいいのだろうか
ママの名前は、マコ。マコの娘は、コマコ。
前半の二人の濃厚な悲しい生活。後半の少し身近にも感じる淡々とした世界。
最後にはコマコと一緒になり、生きている・・・と泣きそうになった。
説明出来ない、切ない辛い退廃的でいてそうじゃない・・・うん、わかんないな
前半は少し角田光代さんの『八月の蝉』と私の中でかぶってしまったけど
桜庭さんの場合はかなり濃厚な空気が漂う感じだった
小説ってすごいなぁ 本を読む事が好きで本当によかった。