香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

ツキコの月

2009-04-04 06:45:37 | 本のこと
伊集院静さんの作品を久しぶりに読みました
文庫本『ツキコの月』
アルゼンチンのブエノスアイレスで始まった物語は
興味深くおもしらかったのだけれど
なんだか、色々なことがおこって、突然話が終わり変わり
最後はいったいなんなんだろうと思ったところで
ツキコの言葉で「人はどう生きたかじゃない。
どんな生き方でもいいから生きていることが生きている」
を読んで、これが言いたかった本なのかぁと思った
東山紀之さんの解説で、この小説が女優森光子さんの舞台のために
作られた本だと言う事が分かって納得
舞台で見たらおもしろいのかもしれない
ただ、ツキコを森光子さんがやるというのが想像出来ないけど・・・
伊集院静さんの小説を初めて読んだのは17年前の『海峡』で
感動してずっと読み続けていたのだけれど
ある時期から、なんとなく心に響くものがなくなった気がして
しばらく読んでいなかったのだけど、、、うん