香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

ことばの力

2009-10-03 17:35:59 | 本のこと
今日は、朝10時から
札幌市西区にある札幌市障害学習総合センター「ちえりあ」で
「さっぽろっこ家庭読書の日」記念フォーラム
  「家族と読書~ことばの力を信じるために」という
重松清さんの講演会に行ってきました

ちえりあには初めて行ったのだけど、地下鉄宮の沢駅直結
実は、宮の沢駅も初めて降りたのです
地下鉄が通る前まで、宮の沢に住んでいたのになぁ・・・
SEIYUも地下鉄直結で、地下にお店とかあってびっくりでした
いいなぁ、こういう地下鉄駅

うちからは思ったより近くて開場の20分前に付いてしまって
皆さん並んでいたので、わたしも並んだら
満席なので、前から詰めて座るように指示があり
一番前の席に座る事ができました
重松さん、とても近くで見てしまいましたが
通販生活のお写真と同じ雰囲気でした

重松さんは、開口一番、
高血圧で糖尿病と言われ、この1年ダイエットして20kg減ったんです
今日は、その話をした方がうけるんじゃないかな
と言って、開場いっぱいの400人の人たちを笑わせて心を鷲掴みでした
約1時間半近くお話をしてくれた内容は
 自分の小説はミステリーなどと違って解決しない物語なので
 おもしろくないと言われる事もあるが、解決しない事を
 あきらめないし、あきらめてほしくないと思う
 割り切れなさを残して生きて行くのが人間だと思う
 重松さん時代(同世代です)の親は、
 子供の頃の食料難や、貧困のために出来なかったことがあったので
 自分の子供には、お腹いっぱいたべさせたい、
 いい学校に行かせたい、大きな会社に勤めてもらいたい等と
 分かりやすい目標があったけど、
 今の時代は、いい学校って?大きな会社がいいの?
 どんな生活が幸せなのか
 色々な考え方があって、たくさんの正解がある
 なので、自分はどう考えるのかが大切で、それは大変な事
 だって、みんなが○○だから、他の人たちも○○だからと
 言っている方が、断然楽だから
 でも、昔の常識が今の非常識となっていることって沢山ある
 お風呂は肩までつかりなさい→心臓に悪いから長く入るなら半身浴
 部活の時は水を飲まない→適度に水を飲む などなど
 常識は有効期限があるとみんな分かってきたんですね
 こういう正解がたくさんあって、自分でどうしていくか考える今
 色々なことを感じることが大切
 その為に小説だけじゃなく、映画や音楽やマンガなどがあるんだけど
 小説って、すごく歴史があって、どこでも読めて、電池切れとかないから
 元祖モバイルだし、燃えないゴミじゃないので、究極のエコだよ
 日本では、世界中の本の翻訳がされていて、
 それが600円とか格安で手に入る幸せな環境にある
 本を読む事によって、自分のことを顧みたり色々な世界を感じられたり
 全部好きになれる本ばかりではないと思うけど、
 それがまたいいんじゃないかな

と、おおざっぱにこんなお話をしてくれました
途中、簡単なアンケートを取ったり、冗談を言って笑わせてくれたり
とても楽しい時間を過ごす事が出来ました