香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

それからは

2010-03-27 13:59:00 | 本のこと
吉田篤弘さんの
 『それからは
  スープのことばかり
  考えて暮らした』
この本も、紀伊國屋書店に行った時に
文庫コーナーに平積みされていて、惹かれて買った本
読み始めて気付いた・・・
吉田さん、『つむじ風食堂の夜』の作者だ
あとがきに、この小説は『つむじ風食堂の夜』の姉妹作、
「月船町・三部作」の2番目の作品になったそう
失業したオーリィくんが、町のサンドイッチ屋さんにはまり
古い映画が好きで、特に好きな脇役女優を見たくて
月船町の映画館に通い、静かに淡々とした生活の中の物語
スープと一緒で、心温まるやさしい小説

吉田さんは本の装幀もされていて
つむじ風もこの本も装幀は吉田さん 素敵だ
そして、この小説は暮らしの手帖に連載されていたそうな
暮らしの手帖といえば、20代のころ出版された
暮らしの手帖に載ったエッセーをまとめた「すてきなあなたに」が
とても好きで、3冊まで購入したことを思い出して
久し振りに本を開いてみた
 
3月の章のなかのひとつ「春のそうめん」は
 今日もまた、小さな春慶のぬりのお盆に、黒いお椀。
 ふたをとると、湯気がふんわり散って、熱いおつゆの
 中に、そうめんが揺れています。いつもの、そうめん
 のおやつです。          ・・・・つづく

懐かしいなぁ
買った本はすべて読んだし、
ほしい本(たくさんあるんだけど)はまだ手にいれていない今、
久し振りに読むにはもってこいじゃあないか