香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

なぜ絵版師に頼まなかったのか

2011-05-25 07:32:50 | 本のこと
北森鴻さんの『なぜ絵版師に頼まなかったのか』

 葛城冬馬、十三歳。明治元年生まれの髷頭の少
 年は、東京大學医学部教授・ベルツ宅の給仕と
 して働くことになった。古式ゆかしき日本と日
 本酒をこよなく愛する教授は、比類なき名探偵
 でもあった。米国人水夫殺害事件、活き人形が
 歩き出す怪事・・・数々の難事件を、冬馬の調
 査をもとに鮮やかに解決していゆく。史実を絶
 妙に織り交ぜながら綴る、傑作ミステリー!

読んでいる最中、楽しかったです
ベルツ先生や外国人先生たちの日本愛
冬馬と一緒に行動し、事件のたびに名前が変わっている男
ひとりひとり、さらっと個性的でいておかしい
また、明治維新から10数年後の日本の姿が興味深い
あっという間に読んでしまって、余韻にひたりながら
解説を読んだ途端にびっくり 
北森鴻さんは、昨年1月に心不全で亡くなっていた
「香菜里屋」シリーズや「裏京都ミステリー」など
読んでいきたい本がたくさんあるなぁと思っていたのだけど
新しい本が出る事はもうないのですね
とても残念です・・・

通勤の時間が気持ちよい季節です
見上げると

歩いている道端には

色とりどりの景色に心が安らぎます
さて、週半ばの水曜日、気持ちをひきしてめ行ってきます