香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

もしウィ

2011-11-28 20:49:19 | 本のこと
村上春樹さんのエッセイの再読
『もし僕らのことばが
 ウィスキーで
 あったなら』

  シングル・モルトを味わうべく訪れたアイラ島。
  そこで授けられた「アイラ的哲学」とは? 
  『ユリシーズ』のごとく、奥が深いアイルランドのパブで、
  老人はどのようにしてタラモア・デューを飲んでいたのか?
  蒸溜所をたずね、パブをはしごする。飲む、また飲む。
  二大聖地で出会った忘れがたきウィスキー、そして、
  たしかな誇りと喜びをもって生きる人々――。
  芳醇かつ静謐なエッセイ。

写真がたくさん載っていて、春樹さんの奥様の写真なのです
文章はもちろんのこと、この写真がまたとてもいいのです
異国の雰囲気が匂い立つような写真でした
春樹さんらしいマニアックっぽいウイスキーの話を読んでいると、
飲めないんだけどおいしい塩の香りのするウイスキーが
と~~っても飲みたくなちゃった
水割りはとっても苦手だけど
琴似にあるバーディヴァーション
その月お勧めのウイスキーをロックでゆっくりゆっくり1杯飲んだのは
本当の美味しかったことを思い出しちゃった
落ち着いたらひとりで行ってこようかしら
文章の下に色々なト書きがあるうち
 僕は何かすごくいやなことがあると、いつもビデオで
 「静かなる男」を見ることにしている。だから「当然
 のことながら」すいぶん何度もこの映画を見た。・・・

この文章を読んで、春樹さんだって、みんなだって
たくさん嫌なやるせない思いをしているんだな
わたしも、頑張んなきゃなんて、
ちょっとこのエッセイで感じるとは思ってもいなかった
励ましを受けてしまったりして、
再読だろうが所見だろうが、本とは出会いなのですね

いまは、ジャスコで少し安くしていた
フランスワイン「コートデュローヌ」をおいしく頂いています
いい感じ