香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

さいはての彼女

2013-02-15 22:31:25 | 本のこと
原田マハさんの『さいはての彼女』

 25歳で起業した敏腕若手女性社長の鈴木涼香。猛烈に頑張った
 おかげで会社は順調に成長したものの結婚とは縁遠く、絶大な
 信頼を寄せていた秘書の高見沢さえも会社を去るという。失意
 のまま出かけた一人旅のチケットは行き先違いで、沖縄で優雅
 なヴァカンスと決め込んだつもりが、なぜか女満別!? だが、
 予想外の出会いが、こわばった涼香の心をほぐしていく。人は
 何度でも立ち上がれる。再生をテーマにした、珠玉の短編集。


「さいはての彼女」、「旅をあきらめた友と、その母への手紙」
「冬空のクレーン」、「風を止めないで」の4編からなる短編集
さいはて、旅をあきらめた、冬空の3編ともが
がむしゃらに仕事をして、夢中になって、仕事が楽しくて
結婚には縁遠いけど、それが気にならないくらい一生懸命だった
そんな女性が、自分の意志ではなく今の生活から離れざるえなくなって
驚いて、あがいて、落ち込んで、、、
でもね、苦しいことがあると、そのあとには必ずしあわせがくる
そう思える、希望が持てる、元気がでるお話でした
なんだか、自分のことのようなところもあって、
身につまされるような気もしちゃって
原田マハさんの小説には、なんだかいつも泣かされてしまうな