香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

さきちゃんたちの夜

2013-04-04 22:34:54 | 本のこと
よしもとばななさんの『さきちゃんたちの夜』

その夜〈さきちゃん〉は、小さな奇跡に守られていた――。
 失踪した友人を捜す早紀(さき)。祖父母秘伝の豆スープを
 配る咲(さき)。双子の兄を事故で亡くした崎(さき)の部
 屋に転がり込んだ、10歳の姪さき……。いま〈さきちゃん〉
 たちに訪れた小さな奇跡が、かけがえのないきらめきを放つ。
 きつい世の中を、前を向いて生きる女性たちに贈る、
 よしもとばななの5つの物語。


この本を読まなくちゃと思って、この時期に読んだのは
なかなか言葉にできず、自分の気持ちも整理できないことが
さらっと語られ、すっきりすることがわたしに必要だったのだと思う
短い小説のなかの、それぞれのさきちゃんが語る言葉が
すとんと、心のなかに落ちてきて心地よい感じ
あまりにも、そうそう、そうだったと思うことが多くて
なんだか涙がでそうになった
俯瞰から見ているような、ちょっと達観したような
そんな気もするので、現実はもっともっともがいていいんだと思う
それでも、ほっとあたたかい気持ちの読後感
ばななさんの
「すごくおいしい三時のおやつのような、
 夜中のコーヒーとチョコレートみたいな、
 そういう本にしたかったです。」の言葉がうれしい

    

今日は札幌の映画館のレディースデイだということと
あまり色々とひとりで考え込むことをしたくなかったので
スカッとしそうな映画を見てきました

『相棒シリーズ X DAY』

ストーリーは本当に起きそうな事件でゾッとするのですが
相棒シリーズのあの面々が笑わせてくれる
内村刑事部長にあんなに笑わされたのは初めてだったし
大河内監察官と角田課長の相棒っぷりは、なんか格好よかったし
久しぶりの神戸くんことミッチーも出て来て
そしてなんといっても、イタミンがよかった
相棒は面白いな 
テレビのシリーズをこの頃ちゃんと見ているので
映画を見逃すと、なんだか忘れ物をしているようだったから
すっごくスッキリしました