香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

誰もいない夜に咲く

2013-04-25 22:32:42 | 本のこと
桜木紫乃さんの『誰もいない夜に咲く』

 親から継いだ牧場で黙々と牛の世話をする秀一は、
 三十歳になるまで女を抱いたことがない。そんな
 彼が、嫁来い運動で中国から迎え入れた花海(ホアハイ)
 とかよわす、言葉にならない想いとはーー。(「波
 に咲く」)寄せては返す波のような欲望にいっとき
 身を任せ、どうしようもない寂しさを封じ込めよ
 うとする男と女。安らぎを切望しながら寄る辺な
 くさまよう孤独な魂のありようを、北海道の風景
 に託して叙情豊かに謳いあげる。


7つの短編小説集で、舞台は全て北海道
道東の過疎の町だったり、留萌、釧路、旭川、札幌、函館
物語と景色が容易に目に浮かぶので、すらすらと読める
ストーリーは、暗く惨めて悲しいけれど
女は一度決めると強いのだなと、つくづく思ってしまう
40歳の息子の結婚で、息子にもお嫁さんにも相手のご両親にも
散々な目に会ってしまう、息子をひとりで育て上げた女性の
「やっぱり自分はひとりだなんてことを自覚しました」
という言葉が、胸に痛いほどささってきました

    

名古屋ウィメンズマラソンの完走記念ペンダントに
完走時間を刻印してもらうために、先月末にティファニーに預けていたのが
昨日、電話がきて出来たというので、今日、仕事で出かけたついでに取ってきました

(クリックしたら大きくなります)
タイムの刻印はうっすらとしか見えないけど
自分だけのものという感じで
受け取って、じ~んとしちゃった
表はこんな感じです

毎年、デザインが変わって、ウィメンズマラソン用のデザインなので
買うことが出来ないので、出場して完走するしかないのです
しつこく、うれしいなぁとしみじにしたのでした