香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

想像ラジオ

2013-05-31 22:17:04 | 本のこと
先週、王様のブランチで紹介された
いとうせいこうさんの『想像ラジオ』

 耳を澄ませば、彼らの声が聞こえるはず――。
 「文藝」掲載時より口コミで話題を呼び、かつてない大反響に。
 著者16年の沈黙を破る、生者と死者の新たな関係を描き出した
 心に深く響く物語。


読んだ人の感想として、「泣いた!」「今年のベスト3」
「間違いなく傑作だ!」とべた褒めのこの小説
話し言葉で書いてあるせいか、最初はかなり読みにくかったです
読み進めていくうちに、えっ?こういうシチュエーションなの?
と驚き、つらくなる予感でいっぱいになりながら読みました
あの、東北地方太平洋沖地震を、死者の目を通した物語なのです
当たり前にあると思っていた、いつもと変わらない明日
人は死んでも、魂は死なないの?
悲しい気持ちを抱えて、魂だけで存在するの?
死者を思う気持ち、死者の気持ちを想像することで
死者と同じものが聞こえてくるのだろうか
泣く気にもなれず、悲しいつらい気持ちでいっぱいになり
それでも、読んだほうがよかったのかなと思う小説でした
ただ、本当に、文章は読みにくかったな