香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

長いお別れ

2017-06-03 18:55:50 | 本のこと
中島京子さんの
『長いお別れ』読了



帰り道は忘れても、難読漢字はすらすらわかる。
妻の名前を言えなくても、顔を見れば、
安心しきった顔をする――。

東家の大黒柱、東昇平はかつて区立中学の校長や
公立図書館の館長をつとめたが、
十年ほど前から認知症を患っている。
長年連れ添った妻・曜子とふたり暮らし、
娘が三人。孫もいる。

“少しずつ記憶をなくして、
ゆっくりゆっくり遠ざかって行く”といわれる認知症。
ある言葉が予想もつかない別の言葉と入れ替わってしまう、
迷子になって遊園地へまよいこむ、
入れ歯の頻繁な紛失と出現、
記憶の混濁--日々起きる不測の事態に右往左往する
ひとつの家族の姿を通じて、
終末のひとつの幸福が描き出される。
著者独特のやわらかなユーモアが光る傑作連作集。


Twitterで、評判になっていると知ったこの本
歳をとっていくと、認知症まではいかなくても
物忘れや、人に説明すること、理解することが
少しずつ難しくなっていくのかなと親を見ていて思う
でも、だからといって、それを責めたり馬鹿にしたくないし
長生きすることに後ろめたさや不安ばかりになって欲しくない
一生懸命生きてきたんだから、堂々と生きていて欲しい
この本の東昇平さんは、すっかり認知症で
老老介護の奥さんや、娘3人を振り回しているけど
周りの人間の優しさや、本人のユーモア、
反抗期盛りの孫の人間性などに影響を与えたり
人生に無駄なことは無いんだよねと思える
身に積まされることもたくさんあるけど、
読んでよかったなと本当に思った

吉野朔実さんの
『いつか緑の花束に』



月刊フラワーズに掲載された最後のよみきり
「いつか緑の花束に」の他、
よみきり「MOTHER」、
コミックス未収録のショートなどを集めた作品集。

「MOTHER」続編として公開予定だった
未公開ネーム100P超に加え、
2016年4月、月刊フラワーズに掲載された
吉野朔実先生のインタビューも再録。

吉野朔実先生からあなたへ贈る、
最後の作品集。


吉野朔実さんの世界はやっぱり好き
コミックといえど、読み応えあり



転職して、ほぼ1ヶ月
月曜日から金曜日は、仕事漬け毎日
今までは、あまり残業もなかったのでちょっと過酷
夜10時すぎに事務所にいると、目がしょぼしょぼ
別に家にいて寝てしまう時間でも無いのにね
講師の仕事は、先週の日曜日と、明日で最後
ハードだったし、反省も多く申し訳なかったけど
自分のためにはすごく勉強になって、やってよかったな

そして、そして、右足の件
今、整骨院に通っていて、歩くのは平気になったけど
まだちょっと走るのは難しいかな
今月、小樽10kmと北広島15kmにエントリーしているんだけど
その前に、少し走ることが出来たら、考えよう。。。
両方とも近いので、参加賞もらいに現地には行くけどね
今年は、北海道マラソンのファンランに当選
11kmくらい?その頃には走れる!と思っているんだ