香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

七夜物語

2011-05-08 18:00:51 | 本のこと
朝日新聞で2009年9月10日から連載していた
川上ひろみさんの『七夜物語』が5日で終了した

挿絵は酒井駒子さん
小説も、挿絵も、1年8ヶ月本当に毎日が楽しみだった
連載が始まる前の川上さんのインタビューの一部
 さよは、母親と2人で暮らしている。お母さんが大好きで、
お母さんもさよが大好き。だけど、お母さんにはちょっと不
思議なところがあって、テレビとバナナが嫌い。出版社に勤
めているから本が嫌いなはずはないのに、なぜか図書館も嫌
いだ。その理由が、さよにはわからない。本が好きなさよは、
図書館でお気に入りの本を見つけるのだが……。

 「さよは、ごまかしたり自分にうそをついたりするのが嫌い
な女の子。この年頃というのは微妙で、大人のにおいはしない
けど赤ちゃんでもない。純粋に子供でいる時期。その子供が今
までにない『何か』に出会って、どう変わっていくかを書いていきたい」

 さよの両親は離婚していて、離れたところにいるお父さんに
会いたくなってくる年頃でもある。同級生の男の子仄田くんも
両親の離婚で、お父さんとおばあちゃんたちと暮らしている。
2人は本が好きなので図書館でよく会う。彼らを不思議な世界
へと誘うカギは、どうやら、さよのお気に入りの本にありそうだが。

 「その本のタイトルが『七夜物語』なんです」と川上さんは、
こっそり教えてくれた。「さよが大好きな『七夜物語』が入り
口となって、さよと仄田くんは不思議な世界に入って行き、七
つの夜を体験します」

まとまって本になるの待ち遠しいな

今日、6月に観に行く舞台のチケットとパンフレットが届いた

文化座で講演する宮本輝原作『骸骨ビルの庭』
配役とかもわかったんだけど、知らない役者さんたちばかりだ
役者さんが本を読んで、舞台にしたらどうかと企画を提出したそう
どんな風に演出されているんだろう・・・楽しみだなぁ

今日も天気の悪い札幌で、一日雨の予報だったのに
降らないで耐えているいるような空模様
えいっと自転車で北大を通ってちょっと買い物に行って来た
北大の中は本数は少ないけれど桜が満開

あまり桜の樹がない広場で多くの学生さんたちらしい方々が
炭に火をつけて焼肉しながら、宴会していた
踊っている人たちもいたりして・・・笑えた
違う広場では、よさこいのチームらしい軍団が練習中
そうかぁ、もう来月にはよさこい祭りなんだなぁ
しかし、今日は寒い寒い
自転車かっとばして帰って来たら
体の芯まで冷えた~ 手袋とマフラーはまだ必要なのか

ドナウの旅人

2011-05-08 00:38:43 | 本のこと
宮本輝さんの『ドナウの旅人』

初めて読んだのまだ20代前半のころ
宮本輝さんの小説の中でも大好きな小説なので
今回で何度読んだことだろう
 夫を捨てて、突如出奔した母・絹子。
 「ドナウ河に沿って旅をしたい」という母からの
 手紙を受け取った麻沙子は、かつて五年の歳月を
 過ごした西ドイツへと飛ぶ。その思い出の地で、
 彼女は母が若い男と一緒であることを知った。
 再会したドイツの青年・シギィと共に、麻沙子は
 2人を追うのだが・・・・。
 東西ヨーロッパを横切るドナウの流れに沿って、
 母と娘それぞれの愛と再生の旅が始まる。

特に遠出する予定もなかったGW後半で
小説の中で旅をしようなかと思ったのと
宮本輝さんの公式HPでご本人が思い出を語られたことがきっかけとなり
この長い小説を読み始めて、さっき涙を流しながら読み終わった
ステラというタクシー運転手の
「楽天家でなきゃあ、こんな厄介なことばかりの、悪人だらけの世の中を
生きていけるもんか。人生なんて挫折して当たり前じゃないの。
うまくいくほうが不思議なんだっていうふうに、あたしはいつのまにか
考えるようになったのさ。だから、あたしは、いいことがあったら、
ああ、よかった、よかったって手を叩いて喜ぶんだ。悪いことが起こったら、
まあ世の中、こんなもんだって口笛吹いて、おかしくもないのに笑ってやるのさ。」
シギィの「おそらく、人間とは、ひとつの欠点の消滅によって新しい美徳が
生じるというのではない。欠点は欠点のままに、その人のちょっとした
心の作動によって美徳に生まれ変わる」というところで
きっと前は泣かなかっただろうと思いながら、静かに涙が出てしょうがなかった
初めて読んだ時は、娘の麻沙子の年より若かったのに
いまは母親の絹子の年にちかくなっていて、
それでも同じように、いや、違う形でも
こんなに心に響く小説を読めることがとてもうれしい
この物語のあと、麻沙子のお父さんはどうしたんだろう
長瀬は、オダは、どうしたんだろう
いや、きっと笑っているよな なんて思いを巡らしている

今年のGWの札幌は本当に天気が悪い
昨日の出勤日は少し晴れたけど、なんだか寒かった
今日、円山公園のソメイヨシノが開花宣言
満開は14日位だろうということなので、
晴れた日に早く仕事を終わらせて観に行ってきたいな
仕事場の近くの桜はエゾヤマザクラだったようで殆どがもう散り始めていた
その横で木蓮がきれいに咲いていた



もう少し暖かくなってほしいなぁ

サウスポイント

2011-05-04 19:42:09 | 本のこと
久し振りのよしもとばななさん 『サウスポイント』

 強くひかれあった初恋の少年。
 子供のころ彼に送った手紙の一節が、ハワイアンの調べに乗って耳に届いた。
 キルト作家となった私はその歌い手とともに、空と海と大地が接する「世界の
 果て」サウスポイントを訪ねるが…。
 ハワイ島を舞台に、奇跡のような恋と魂の輝きを描いた物語。
 初恋の少年に送った手紙の一節が、ハワイアンの調べに乗って私の耳に届いた。
 生命の輝きに充ちたハワイ島を舞台に、奇跡のような恋と魂を描いた長篇。

懐かしいよしもとワールドに久し振りに浸った夜
何度も静かに涙が出て止まらなかった
贅沢なことに単行本の時と文庫本のばななさんのあとがきがついている
この小説に対するばななさんの思いが伝わって
すてきなお話を書いてくれてありがとうと思う
ばななさんの小説、再読してみたくなったな

正しい休日?

2011-05-03 20:32:42 | なんでもない話
昨日の夜、友人と長電話
ずっと気になっていた亡くなったKくんの最後を知っている友人
長い話のあと、眠れなくなって、朝方やっと寝たので
起きたのは9時過ぎわたしにしては朝寝坊

曇り空の窓の外を見ながら
うちのことをタラタラして
今日はゆっくり本を読む日にしようと思って
ブランチのあと、ぼっ~とテレビ見ていたら
いつのまにかぐっすり 
起きたらもう夕方ちかく、外は晴れてる~

この前、千歳アウトレットモール・レラで購入した
ランニングシューズの出番が来た

3990円、安かったのよん
例のごとく走ったり歩いたり歩いたり・・・



桜も咲いて気持ちいい~
サンクスでサッポロシティジャズ2011
大橋トリオのチケットをとって来て
途中で見つけた新しい小さなパン屋さんで
チーズといちじくのパンを購入
走って、パン買って、なんかあまり意味ないかも

帰って来てお風呂入って、
サラダとパン食べて
さて、これから長い夜・・・予定通り本とか読もうかなぁ
これがわたしの正しい休日 なわけないか

そして室蘭

2011-05-03 02:32:26 | 旅に出たい
父と母の故郷で、わたしが生まれた場所 室蘭

曇り空なのでパッとしないけど、白鳥大橋

道の駅から見る室蘭の海
小さな頃のわたしが知っている室蘭とは全然違う風景

雨の朝、叔母の家がある母恋から、祖父母が住んでいた御前水まで
ゆっくりと傘をさして散歩

ずっと変わらない母恋駅 懐かしい
そして、祖父母がやっていたお店が今は居酒屋になっている

前日、叔父叔母たちと総勢8人で飲んで食べて笑って来た
リーズナブルで気取らずいいお店だったし
あの狭いお店が・・・とみんな感慨深げだった
そして、夏休みにいつも楽しみにしていたお祭りの夜店の先の御前水神社

懐かしくてぼーっとしちゃった
登ったり降りたりの道ばかりで結構疲れたけど、いい運動だったな
自分のお家に入るのにこんな階段を上らなくちゃならないお家も多い

変わったようで変わらない、でも変わった町


イコロの森

2011-05-03 02:17:46 | 旅に出たい
苫小牧にあるイコロの森に行って来た
「イコロ」とはアイヌ語で「宝物」の事。
「苫小牧イコロの森」はミズナラ・カエデ類等広葉樹、フッキソウ・フタリシズカ・
 フクジュソウ等の群落他、多数の小動物等北海道ならではの宝物が詰まった、
 森の保全と再生を図る資源循環型プロジェクトです。

苫小牧東インターを降りて、国道を札幌方面に戻り
何も無いような場所で右折 ゴルフ場の看板の横に小さな目立たない看板
細い道をひたすら走ると、またもや小さな目立たない看板を左折して
ややしばらく走るとまたまた目立たない看板があって到着

本当に山の中にあるガーデンで
まだ緑もまばらな感じだったけど、春の苗木がけなげに咲いていた



寒さに強いハマナスのような薔薇の苗木を購入して向いのガーデンに行ってみた

狭いけれど清々しい感じの庭を散歩

ソフトクリームなどを食べたり出来るテーブルとベンチが置いてあって
夏になったら気持ちいいんだろうなぁという空間

向いのレストランで、手打ちパスタランチを頂いた
サラダとパスタとデザート2種類ついた絶品ランチで大満足
綺麗なところだったけど、また行くと考えると。。。遠いなぁ
もう少し暖かくなったらまた雰囲気が変わっていいのだろうなぁと思う