昨日とあまり変化の無い一日だった。
もしかすると、今日って、昨日のコピーだったのかもしれない。
朝起きて、「うっかりペネロペ」を観てから家を出る。
ペネロペは、ご機嫌なときに「♪フッフフッフフー」と鼻唄を奏でる。
ペネロペ役の声優の声が高いせいか、それを聞いた日はずっと「♪フッフフッフフー」が脳内で木霊する。
駅にて正面からタックルしてくる人に苛立ちを覚えながら出勤。
私の利用する駅は幾つかの線が交差しているので、朝のラッシュ時は非常に混む。
乗り換えの為にスゴい血相をしながら前方より走ってくる人々に逆らいながら前進していると、産卵をしに川上に上る鮭などを連想してしまう。
「嗚呼、生きるってこういうことなのか」
と何の脈略もなく毎朝考えている。
仕事は8月分の経費の締めを終え、無事に経理部に提出できた。
稟議書や業連を作成し、夕方からは後輩女子と問屋制家内工業的な手作業をした。
本当、いつもと変わらない一日だった。
ただ一つ。
吉熊に会いたい気持ちが強すぎて、苦しかった。
ごく稀に、こういう「クマの日」があって困っている。
一応、普通の会社員を装っているので「クマに会いたいの~」なんていう発言は自粛している。
「早く家に帰ってクマたちとマフマフしたい!したいんである!」
という願望を胸に秘めながら、コピーをとったり、上司に印をもらったり、何食わぬ顔で仕事をこなさなくてはならない。
昼休みに読んだ川上弘美の短編集「神様」を読んだのが一因だと思う。
10ページにも満たない「神様」
三つ隣の305号室に引っ越してきた「くま」に誘われて、河原に散歩に出る「わたし」。
「くま」が普通に引っ越しをしてきて、話をし、散歩をする。
この非現実的な事象が、さも当たり前のように書かれていてウケた。
そして「くま」と「わたし」の丁寧な交流に、心がホカホカしてきた。
で、我が家のクマに会いたくなった。
ノー残業で帰宅し、ストッキングも脱がずに、手洗い嗽もそこそこにして、布団の上で寝ていたクマたちを思いきり強く抱き締めた。
3分ぐらいの抱擁で私のクマ欲求は満たされ、今、パソコンの前に鎮座してこれを打っている。
規則正しいグラデーションを描くであろう明日も明後日も、クマがいるからきっと私は生きていける。


もしかすると、今日って、昨日のコピーだったのかもしれない。
朝起きて、「うっかりペネロペ」を観てから家を出る。
ペネロペは、ご機嫌なときに「♪フッフフッフフー」と鼻唄を奏でる。
ペネロペ役の声優の声が高いせいか、それを聞いた日はずっと「♪フッフフッフフー」が脳内で木霊する。
駅にて正面からタックルしてくる人に苛立ちを覚えながら出勤。
私の利用する駅は幾つかの線が交差しているので、朝のラッシュ時は非常に混む。
乗り換えの為にスゴい血相をしながら前方より走ってくる人々に逆らいながら前進していると、産卵をしに川上に上る鮭などを連想してしまう。
「嗚呼、生きるってこういうことなのか」
と何の脈略もなく毎朝考えている。
仕事は8月分の経費の締めを終え、無事に経理部に提出できた。
稟議書や業連を作成し、夕方からは後輩女子と問屋制家内工業的な手作業をした。
本当、いつもと変わらない一日だった。
ただ一つ。
吉熊に会いたい気持ちが強すぎて、苦しかった。
ごく稀に、こういう「クマの日」があって困っている。
一応、普通の会社員を装っているので「クマに会いたいの~」なんていう発言は自粛している。
「早く家に帰ってクマたちとマフマフしたい!したいんである!」
という願望を胸に秘めながら、コピーをとったり、上司に印をもらったり、何食わぬ顔で仕事をこなさなくてはならない。
昼休みに読んだ川上弘美の短編集「神様」を読んだのが一因だと思う。
10ページにも満たない「神様」
三つ隣の305号室に引っ越してきた「くま」に誘われて、河原に散歩に出る「わたし」。
「くま」が普通に引っ越しをしてきて、話をし、散歩をする。
この非現実的な事象が、さも当たり前のように書かれていてウケた。
そして「くま」と「わたし」の丁寧な交流に、心がホカホカしてきた。
で、我が家のクマに会いたくなった。
ノー残業で帰宅し、ストッキングも脱がずに、手洗い嗽もそこそこにして、布団の上で寝ていたクマたちを思いきり強く抱き締めた。
3分ぐらいの抱擁で私のクマ欲求は満たされ、今、パソコンの前に鎮座してこれを打っている。
規則正しいグラデーションを描くであろう明日も明後日も、クマがいるからきっと私は生きていける。


