書こうか書くまいか悩んだのだが。
だいぶ前にこの日記でも夫婦別姓について書いていたので、今回の件についての私見を書いておこう。そうしよう。
千葉景子法相は29日の毎日新聞などのインタビューで、婚姻時に夫婦が同姓・別姓を選択できる選択的夫婦別姓について「できるだけ早く成案を策定し、一番早ければ来年の通常国会での提案も視野にしたい」と述べ、民法改正案の早期提出に意欲を示した。(9月29日19時39分配信 毎日新聞)
こんなに早く夫婦別姓が現実的な話として浮上するとは思わなかった。
幼き頃から、「なぜ母は父の苗字と同じにしたんだろう」と不思議に思っていた。
「なんで?」
と数年前、母に訊いたら
「当時はそれが当たり前だった。何の疑問も持たなかった」
と回答された。
中学のときに流行った曲で「部屋とYシャツと私」っつーのがあった。田嶋陽子先生がお聴きになられたら卒倒しそうな内容の歌詞である。
公民を学習していた私は、1番の歌詞に引っ掛かったのを覚えている。今から考えると若干「中2病」的なのだが。
この夫婦は、婚姻届を提出する際に、どちらの姓を使用するかについて深く協議し、その上で妻は「あなたの苗字になる私」的ポジションになるという選択をしたのだろうか、それとも一悶着あったのだろうか、など。受験前、ラジオから流れてくるこの曲を聴く度に悶々としていた。
こんなことをツラツラと書くと「フェミニストか?」などと思われそうだが、そんなことはない。私は一般ピープル。過去に女子がどれだけ社会的に大変な目にあったなどということには、あまり興味がない。今の自分を考えるだけで精一杯。「昔の女の人って大変だったんだね」ぐらいにしか思わない。
「夫婦同姓」が、私が結婚したくない理由の何割かを占めていることはずっと自覚していた。
私は私でありたい、と思うからである。
ありがちな苗字だけれども、生まれたときから馴染んできたものを私は誰からも剥奪をされたくはないのである。
苗字が変わるだけで揺らぐ「私」だなんて、どんだけ脆いの?…と思われるかもしれない。
けれどもそれが私が思う「私」なのだから仕方がない。
では配偶者に自分の苗字を、という選択も生理的に嫌だ。
だいたい結婚指輪を嵌めたがらない私のような人間が、他人と苗字を共有したがるかっつーの。
なんで同じではないといけなかったんだろうか。苗字。
疑問である。
しかし、あれだ。
「別姓じゃないと嫌なのである」などという私みたいな女子を目の当たりにすると、殿方たちは一気に引いて寄ってこない(他の要因もあるとは思うが)。
引き潮。
散る蜘蛛の子。
そんな感じで、サッーといなくなる。
長々しく宣ってはみたものの、今回の法案…私みたいな独身主義者は蚊帳の外だということに今になって気付いた。
法案が変わろうが変わるまいが、頑固な独身主義者の気持ちは変わらないのである。
だいぶ前にこの日記でも夫婦別姓について書いていたので、今回の件についての私見を書いておこう。そうしよう。
千葉景子法相は29日の毎日新聞などのインタビューで、婚姻時に夫婦が同姓・別姓を選択できる選択的夫婦別姓について「できるだけ早く成案を策定し、一番早ければ来年の通常国会での提案も視野にしたい」と述べ、民法改正案の早期提出に意欲を示した。(9月29日19時39分配信 毎日新聞)
こんなに早く夫婦別姓が現実的な話として浮上するとは思わなかった。
幼き頃から、「なぜ母は父の苗字と同じにしたんだろう」と不思議に思っていた。
「なんで?」
と数年前、母に訊いたら
「当時はそれが当たり前だった。何の疑問も持たなかった」
と回答された。
中学のときに流行った曲で「部屋とYシャツと私」っつーのがあった。田嶋陽子先生がお聴きになられたら卒倒しそうな内容の歌詞である。
公民を学習していた私は、1番の歌詞に引っ掛かったのを覚えている。今から考えると若干「中2病」的なのだが。
この夫婦は、婚姻届を提出する際に、どちらの姓を使用するかについて深く協議し、その上で妻は「あなたの苗字になる私」的ポジションになるという選択をしたのだろうか、それとも一悶着あったのだろうか、など。受験前、ラジオから流れてくるこの曲を聴く度に悶々としていた。
こんなことをツラツラと書くと「フェミニストか?」などと思われそうだが、そんなことはない。私は一般ピープル。過去に女子がどれだけ社会的に大変な目にあったなどということには、あまり興味がない。今の自分を考えるだけで精一杯。「昔の女の人って大変だったんだね」ぐらいにしか思わない。
「夫婦同姓」が、私が結婚したくない理由の何割かを占めていることはずっと自覚していた。
私は私でありたい、と思うからである。
ありがちな苗字だけれども、生まれたときから馴染んできたものを私は誰からも剥奪をされたくはないのである。
苗字が変わるだけで揺らぐ「私」だなんて、どんだけ脆いの?…と思われるかもしれない。
けれどもそれが私が思う「私」なのだから仕方がない。
では配偶者に自分の苗字を、という選択も生理的に嫌だ。
だいたい結婚指輪を嵌めたがらない私のような人間が、他人と苗字を共有したがるかっつーの。
なんで同じではないといけなかったんだろうか。苗字。
疑問である。
しかし、あれだ。
「別姓じゃないと嫌なのである」などという私みたいな女子を目の当たりにすると、殿方たちは一気に引いて寄ってこない(他の要因もあるとは思うが)。
引き潮。
散る蜘蛛の子。
そんな感じで、サッーといなくなる。
長々しく宣ってはみたものの、今回の法案…私みたいな独身主義者は蚊帳の外だということに今になって気付いた。
法案が変わろうが変わるまいが、頑固な独身主義者の気持ちは変わらないのである。