今日もひたすら商品部での作業。おばちゃんパートさん二人と他部署のI江姐の四人で。
いやー楽しかった!
陽気なおばちゃん二人だが、二人とも実家が津波で流されてしまったらしい。笑顔の裏ではそんな人生があることを知った。
席に戻り、メールボックスを開くと同時に、怒りで声を荒げてしまった。
「ふざけんじゃねぇー!」
吉熊上司に
「わ、わかった。お…落ち着こうな。な?」
と言われたが、無理!
人事部長が辞めたあと、その引き継ぎをしたのがTさん。
産休後、復帰した人だ。
で、彼女は社長に取り入って、復帰後、仕事を選り好みし、変な仕事は私にやらせる策士なのである。
なんなんだよ、…会長の席の机拭き、常務会の前に会長席にペットボトルのお茶を置く…とかさ。
その中のひとつに、年に二度、
「会社の花壇の苗木を仕入れして、掃除の人に渡す」
というものがある。
これは、問題なくこなしている。
今日のメールは、
・会社内の植木が枯れていた、という呟き。
そして、
・植木全般をやっている掃除の人が辞めるっぽいので、そのあとの引き継ぎはどうなっているのか?
という問い合わせであった。
最後の一文がすごい。
・誰も引き継いでいないという状態は避けたいので、皆さんにメールさせていただきました。
ご丁寧に、社長や吉熊上司、同じフロアで植木水やりをしている女子、その上司にも送信している。
恐らく、目立ちたがりな彼女の意図は、
・私にはバックに社長がいるのよ!うふ。
・亮子ちゃんも水やりをやってほしい。一人にやらせてはかわいそうじゃん?
・掃除の引き継ぎ、ちゃんと指導してやれよ。
・色々なことに気づける自分、偉い!見て見て!社長!!
ということらしい。
そんなの知らねーし。
掃除の人とは、苗木の受け渡しのときにしか会話しねーし。
私は苗木の納品を引き継いだだけで、植木の水やりはしなくていいと前任の人事部長に言われているし。
てか、引き継ぎがうまくいくように指導するのは、人事部長の後釜に入ったおめーの仕事だろ?タコスケ!
私は苗木の発注しか引き継いでないんだよ!このデレスケ!
こっちは葉牡丹の彩りに振り回されたんだよ!あんたは知らないだろうが!
誰も引き継いでいないという状態は避けたいので…と言っておきながら、口だけ出して何もしないのだから、良い御身分だこと。
怒りがおさまった後、吉熊上司に
「Tさんにメール返信した方がいいですか?」
と相談したら、
「ばばあの呟きだから、いいんじゃね?俺、送ってないよ」
とのことだったので、華麗にスルーした。
本当、嫌になってしまう。
そんな彼女の尻に敷かれている社長もなんだかなあって感じ。
残業し、予算作成をしたのだが、イライラしていて進まなかった。
明日、取り返そう。
帰宅後、吉熊の汚れが気になったので風呂に入れた。
さっぱり。
とげとげした気持ちが少しだけほぐれた。