世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

そのことだけ。

2007年01月22日 | Weblog
この二日間、ほぼ引きこもり生活をしていた。
体が動かなかった。

食糧と煙草を買いにコンビニへ行く以外は、ずっと体を横たえていた。

本を読むことも
パソコンを立ち上げることも
音楽をかけることもせず、
「14才の母」のエンディングに出てくるドラマの登場人物よろしく、
丸まったポーズで、
ただただ時の流れを感じていた。
この二日間の天気もニュースもはっきりとは知らない。
心身ともに充電できたか否かも定かではない。

明日からもまた騒がしい日常に溶け込まなくてはならない。
…今、わかるのは、そのことだけ。

あと、友達との約束をキャンセルしてしまった。

…私は最低だ。

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希望の星…☆

2007年01月18日 | Weblog
ニ、三日前から続く数々の自覚症状を考えてみると、
この苦しみは生理前特有のものである…という結論に辿り付いた。

情緒不安定。
自分一人だけ、気の向くまま、どっぷりと落ち込んでいられるのであればいいのだけれど、外で働いている以上、どうしても他者との関わりは避けられない。
この時期、イライラして他人とのコミュニケーションが上手くいかなくなる。
感情を抑制しようとするが、口が勝手に動いてしまうのだ。

昼間は殺人的睡魔に襲われるのに、夜になると眠れない。

何もしたくない。
誰とも話したくない。
消えてしまいたいと密かに思ってはみるものの、
そんなことを考える自分の不甲斐なさを責めてしまい
…もう、どうしたら良いか分からない。
地味に、軽目のパニックを連続多発させている我が精神…。

まるで私が私ではなくなった感じがする。

第3四半期決算モードに切りかえなければならない時期。
こんな霞がかった頭で乗り越えられるんだろうか…。
当第3四半期における我が国経済は…?と言われてもわからん。
もう、ホント、南国とかに逃亡したい。
で、蒼い海を眺めつつ、ハンモックに身を委ねて、カクテル(ブルーハワイ)とか飲んじゃうの~♪


…退社後、南国逃亡説を考えながら電車に揺られる。
来月、林真理子先生のサイン会がリブロ池袋本店で開催されるらしい。
今日発売のエッセイ「私のスフレ」をここで購入すると、サイン会の整理券がもらえる。

店頭でチラ読みしたんだが、とても面白い予感がぷんぷんと頁のあちこちから漂ってくる。
読み始めるとあっという間に読了してしまう林真理子先生の作品。
今回も、きっとそうなんだろう。
安藤優子キャスターとの対談録、林真理子先生の幼い頃の作文、甘酸っぱい学生時代の話…そんなものが、本の向こうから手招きしている気がする。
「私のスフレ」という題名は、作家になる思いが孵化する前の話を、と依頼されたので名づけたらしい。
そういう林真理子先生の豊かな感性、私はとても好きだ。

前回のサイン会から数ヶ月。
林先生は私の顔を覚えていてくれるかな~?なんて、うはうは顔をしながら会計を済ました。

デパートのバーゲンを覗き、食事をして帰宅。
明日は金曜日。

生理前症状と上手に付き合って、明日を乗りきろう。
来月のサイン会を希望の星にして…☆

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恥ずかしかったよ、くま くま くま…

2007年01月17日 | Weblog
昼休みの階段。
いざ、喫煙所へ!
緊張感から解き放たれ、つい、歌ってしまう。
曲は宇多田ヒカルの「ぼくはくま」

夜な夜な、クマたちにせがまれて、この歌を熱唱している私。
私は4人のクマと閨を共にしている。
けっこう窮屈である。
平等にクマたちを愛するべく、寝る位置をローテーションで決めているので、前日の位置を思い出し「ああでもない」「こうでもない」とクマたちを並べては移動させる…。
で、落ち着いたら子守歌「ぼくはくま」を歌って聞かせるのである。

「♪ぼくは くま くま くま
 けんかはやだよ
 くま くま くま」

階段は音がよく響く。
その気持良さから元気よく歌ってしまっていた。
なので下から人が来る気配に気付かなかった。
下から階段を上ってきた他部署の先輩殿方は、一瞬「ぎょっ」とし、笑っていた。

恥ずかしかったよ、くまくまくま…


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「金魚花火」の相談事

2007年01月16日 | Weblog
2007年が始まってから一番、起きるのが辛い朝だった。

昨夜はあまり飲まなかったんだが、無意識の内に気遣いをして疲れたに違いない。
三個目の目覚ましが鳴る。
その音は、「これで起きなければ、あんた遅刻だよ!!」と叫んでいるかのようだ。

朝起きて、私はまず一服するのだが、今朝は覚醒するのに時間がかかった。

それでも会社に到着すると、やらなくてはならないことがたくさんある。

書類箱を持ちながら、社内をぐるぐる回る。

ある後輩が近付いてきた。
いろんな仕事を抱えている多忙な子だ。
「〇〇主任(私)に、折り入ってご相談があるのですが」

私がよく後輩女子に相談するときによく使用する台詞を彼女は口にした。
他人に相談することはあっても相談されることはない私は、こういうシチュエーションに慣れてないのでどきどきしてしまう。
でも、頼られて嬉しいのも事実だ。

笑顔で、彼女にメルアドを教えておいた。

私の携帯電話は、今夜中に「金魚花火」(着うた)を奏でるのだろうか。


新年会

2007年01月16日 | Weblog
1/15(月)

会社(部内+他部署数名)の新年会。

昔は彼等(殿方上司達)と頻繁に飲んでいた私。
そんな私が彼等との飲み会を避け始めた(避けられ始めた?)第一の理由は、彼等と私との価値観の相違が著しくなったからだ。
いや、正確に述べるならば、私が彼等の思惑通りの歳の取り方をしていないことが、互いの居心地の悪さを起因させたのだろう。
彼等としては、おそらく、私に彼氏もしくは配偶者がいて、その話題で盛り上がりたいはずだ。
「お前、ちゃんと旦那の手入れしてるんか~!?」
みたいな。

一昨年の秋の飲み会で、ある殿方上司に
「お前は女なんだから、豚みたいにボコボコとガキを作ればいい」
とか
「お前は女なんだから男に尽せ」
とか言われた。

理論的に私の内情を説明しても、酔っぱらった彼には分かってもらえなかった。
たぶん一生分かってもらえないだろう。

吉熊上司が「この子はね、自分の嫌いなことは絶対にやりませんよ。そういう子なんですよ」と言ってくれたが、無理だった。

ジェネレーションギャップや育った環境の違いにより、価値観の相違が芽生えるのは仕方ない。
しかし、それを他人に押し付けることは、してはならないことだと今でも思う。
少なくとも、私にはそんなことは出来ない。

分かってもらおうとはもう思わないが、私の人生を邪魔しないでほしい。

「絶対に、自分の生き方を曲げない」
その頃、私の中で芽生えた信念、それは後々になり発覚した「強迫性障害」の幕開けだったのかもしれない。

あの一件以降、彼等は社内の若い女の子たちと飲んでいるらしい。
私も、自分の生き方を否定されるならば…と思い、彼等との飲みをできるだけ避けてきた。

今日は久々にそんな彼等との飲み会。
開始前にソラナックスとストロカインを服用し、万全の態勢で挑む。


しかし、恋愛や結婚式の話が私に振られることは無かった。
まさしくスルーだった。
ついにキター!
話に笑って頷くだけのこの心地良さ。
こういうの、待ってたよ。


もう、自分は、ナイフのような彼等の言葉に傷付かなくても良いんだ!という安堵は、私の心に余裕を持たせた。

息が苦しくなるほど笑ったし、料理(鍋)も酒も美味しくいただいた。

でもね。

やはり直面するのは、自分が若くないっていう真実。
昔、話の中心だった自分はもうそこにはなく、いつの間にか、私は話をにこやかに聞く配役を与えられた。

そこに一抹の寂しさを感じないほど、私は潔くもないわけで…。

嬉しいんだか寂しいんだか、判断つきかねている。
ゆらゆら、揺れる。
私の心。
厄介だ。
もうすぐ29歳を迎える女の心理は…。

まっ、いいか。
楽しかったし。


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がんばりんご。

2007年01月14日 | Weblog
1/13

出勤日。
朝、私の席の近くで部長と吉熊上司が打ち合わせをしていた。
ようやく打ち合わせが終ったようで、部長は席を離れていった。

「…そういうことだからさ。作る資料は分かるよね?」
くるりと私の方を見て吉熊上司はそう言った。

はてな?

自分の仕事をするのが精一杯だった私は、彼等の会話のほんの一部も聞いていなかった。
きょとんとする私に彼は一瞬寂しげな顔を見せ、
「だからね、…という表を作っておいてよ」と言った。

上司の寂しげな顔というものは痛烈だ。

直接「~をしろ」と指示されるよりも、
そして、
指示される内容そのものよりも、
何か大切な事を教わった気がする。


常にちゃんと周りの状況を見ながら、自分が何をすべきか考えなくてはならない社歴に突入してしまった。
今まで、あまりそんなことを考えていなかった。

他人に興味を持たないスタンス…いつからか、私はそんな鎧を身に纏うようになった。
しかし、それは自分のステップアップの邪魔にもなり得ることを知った。
臨機応変に生きなくては。
毎日、勉強だ。

退社後は妹の芋子と池袋で飲み。
たしか、先週の今日もこの地で飲んだはず…。

さっそく、カンパーイ!!

会話の内容は…

仕事の話50%
家族の話30%
コスメ話10%
下ネタ5%
思い出話5%

そんな割合。
顎が外れるぐらい、笑った。

さあて、明日からまた労働。
来週は忙しくなるもよう。

今日は新しい口紅を購入した。
休日の買い物はストレス解消と元気力エネルギーの充電効果がある。

こいつで一週間、乗りきろう!

がんばりんご。








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I'm proud いつからか自分を誇れる様になってきたのはきっと…

2007年01月12日 | Weblog
「〇〇さん(私)がイライラしているのは、あの仕事をやり始めてからよ」
そう、同僚に言われた。

一昨年の夏、吉熊上司に「化粧が濃い」と言われて、私は切れてしまった。
それから数ヶ月、私は上司がほぼ不在の状態を経験し、社内ジプシーになった。
孤独だった。
仕事の進め方を相談するべく、隣の席の吉熊上司に声を掛けようとしても、喉で声が詰まってしまい、上手に喋れなくなった。

秋、見かねた吉熊上司が、ある仕事を私に任せてくれた。
それは、当時の私にはかなりのプレッシャーを与える仕事であった。

「私にできるんだろうか」
「もし、間違えたら…クビだろうな…」
「せっかく任されたんだから頑張ろう」

そんな様々な思いが、次々と私の胸を巡っていた。
それ以上に、吉熊上司に仕事を任された嬉しさが強かった。

毎日、あの仕事についてはかなりの神経を酷使している。

ミスをしたときの会社の損失、
社長へのホウレンソウの仕方に粗そうがあってはならない、
数字への恐怖、

色々な重圧が、あの秋の日からやってきた。

「あの件なら、〇〇さん(私)に聞けばいいじゃん」
社長が他部署の人間にそう言っていたと聞いたときは、本当に嬉しかった。

大きなミスもなく、今までやってこれたのは、仕事に対する誇りや責任が私の中で芽生えたからだ。
そして、やはり一番の要因は、吉熊上司の助言があったからであろう。
会社で切れるという始末書並のことをしでかした私を拾って使ってくれた吉熊上司。
その恩義は一生忘れない。

思えば、あの仕事は、私と吉熊上司の架け橋だったに違いない。
二人で悩み、二人で答えを出しながら、私たちは次第に歩み寄りを果たしたことは紛れも無い事実である。

あの仕事は辛いけれど、今の私の仕事の中心部分であり、原動力である。
楽しいとは思えないけれど、生き甲斐であるし、もっともっと勉強していこうと思える分野である。

それなのに、冒頭のようなことを言われた。

彼女が言うには、私は大雑把らしい。
そんな私は膨大な数字を扱うことには向いていない、無理なことをするから精神が病むんだ…ということらしい。

そうなのだろうか。
それはある意味、事実なのかもしれない。

しかし、
「その仕事、私に向いていないからやれません」
と言うことは、サラリーマンに許されることなんだろうか。

反論しようか。
一瞬、心がそう反応した。
でも、これは私の常識と彼女の常識の差から生じたことなんだと思い直し、軽く微笑んでおいた。

本当は悔しかった。
大雑把だと揶揄された自己に対してではなく、あの仕事に向いていないと判断されてしまう自己に対して。

笑いながらも、歯を喰いしばり、こめかみがじんじんと痛みだした。
だから、引きつり笑いになっていたかもしれない。
会社生活を円滑に生きるためには、歪んだ笑いも必要だということを、吉熊上司との一件で私は学んだ。
どんなことだって無駄にはしたくはない。


…負けない。
雑念、噂、惑わされる自分、
そして、色々なことに。

吉熊上司と築き上げたものに、私は誇りを持っているから。
あの仕事をしている自分を心から肯定できるから。

負けない。
負けるもんか。

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大切な人が見えていれば上出来

2007年01月11日 | Weblog
年末、NHKのニュースを観ていた。
番組の最後、子供たちが夢について語るシーン。
そのBGMとして流れていた曲に、私は衝撃を受けた。

タテタカコの「宝石」「傷」を初めて聴いたときもそうだったが、
「何か、大変なものを聴いてしまった」という興奮にも似た想いは、
その後も簡単には消えてくれなかった。

「手を繋ぐくらいでいい 
 並んで歩くくらいでいい
 それすら危ういから
 大切な人が見えていれば上出来」

番組が終ってからも、そのサビが頭を駆け巡る。
サビの歌詞だけで曲の雰囲気を推測。
「年末だから、たまには周りの人との関係性について考えてみませんか?…そのような番組の意図で、この曲が採用されたんかな…」
と、勝手に考えていた。

調べたら中村中(なかむらあたる)さんの「友達の詩」という歌だった。

中村さんは戸籍は男性であるが、女性として生きている。
そして、性同一性障害をカミングアウトしている。
性同一性障害…自分の性認識と自分の体の性が逆。
その性同一性障害の自覚を持ったのは思春期のころだったらしい。
この歌は中村さんが15歳の時、男の子に片想いしているときに創った。
生々しい歌詞は、彼女が背負った孤独な苦しみ、
そして美しいメロディーは、そんな壁を自ら乗り越えた、…乗り越え続けようという力強い前向きさを感じる。

「手を繋ぐくらいでいい 
 並んで歩くくらいでいい
 それすら危ういから
 大切な人が見えていれば上出来」

恋心を諦める。
理不尽さと切なさを、そう歌いながら鎮静させる。

…そのことを考えると涙が出てくる。

どうして神様は、15歳の人間にそのような苦悩を与えるのだろう。

生きていると、「どうしようもないから、妥協しなくてはならないこと」が巡ってくる。
それは確に、悲しかったり悔しかったりすることなのではあるが、逃げないで自分をちゃんと見つめた結果に出した妥協点は、必ず後々になって納得できるものになり得るんではないだろうか。

中村さんの透き通った声を聴いていると、そんなふうに思える。



『友達の詩』(中村 中)

触れるまでもなく先のことが見えてしまうなんて
そんなつまらない恋をずいぶん続けてきたね

胸の痛み直さないで別の傷で隠すけど
簡単にバレてしまう どこからか流れてしまう

手を繋ぐくらいでいい 並んで歩くくらいでいい
それすら危ういから大切な人が見えていれば上出来

寄りかからなけりゃそばにいられたの?気にしていなければ
離れたけれど今さら 無理だと気付く

笑われて馬鹿にされて それでも憎めないなんて
自分だけ責めるなんて いつまでも情けないね

手を繋ぐくらいでいい 並んで歩くくらいでいい
それすら危ういから大切な人が見えていれば上出来

忘れた頃にもう一度会えたら仲良くしてね

手を繋ぐくらいでいい 並んで歩くくらいでいい
それすら危ういから大切な人が見えていれば上出来

手を繋ぐくらいでいい 並んで歩くくらいでいい
それすら危ういから大切な人は友達くらいでいい

友達くらいが丁度いい


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心の震えの先に…

2007年01月10日 | Weblog
昨夜のNHKスペシャル「プラネットアース」は、感動もんだった。
餌を求めて黒い海を雄大に泳ぐホッキョクグマを上から撮ったシーン。
海の黒色とホッキョクグマの白色の対比がとても美しかった。
本人(ホッキョクグマ)はけっこう必死なんだろうが、最近目の中に入れた光景で一番感動した美しさであった。

私はクマが好き。
一日中、吉熊やリラックマ、マックやチビ熊とお話をしていたいといつも思う。
実際、休日の大部分は彼等とじゃれあっている。

クマを好きになる前は、カエルが好きだった。
ガラス細工のカエルなど、よく収集したものだ。

画像は、カエルファンになったきっかけ。
大学時代からの友達ハナに誕生日プレゼントとしていただいた小物入れだ。
愛くるしい表情がたまらない。
昔はアクセサリー入れとして活用していた。
今では睡眠導入剤マイスリーを入れている。

だらしがない私はよく、処方された薬を紛失する。
だから、ここに入れて管理しているのだ。

寝る前。
戸締まりや火の始末、ドライヤーのコンセントの確認、翌日の用意を済ませて、ようやくカエルの口を開けてマイスリーを取り出す。

口に含み、そのまま目を瞑りたいのだが、
「湯たんぽのお湯を沸かしたあと、ちゃんとコンロを消したっけ?」
とか、煙草の火の始末をどうしても気にしてしまう。

以前ならば、迷わず確認しただろう。
しかし、「認知行動療法をしてみましょう」と、明るく医療行為をしてきた心療内科医の笑顔を裏切るわけにはいかない。

ぐっと我慢する。
20回ぐらい、同じことをぐるぐると考え、納得しないうちに、いつも眠りに落ちている。

明日は約一ヶ月ぶりの心療内科デー。

この一ヶ月も、相変わらず、色々なことに遭遇し、色々な心理状態を味わった。

二週間に一度、先生に話を聞いてもらっていた今までサイクルが、正月を挟んで少しズレてしまっただけでも、けっこう辛い。
不安で震える心は、薬だけの力ではどうすることもできない。

心が震える度に、どうしたらいいんだろうって考えた。
…もしかしたら、そういう心の働きが、治療での大切な一歩なのかもしれない。

明日、何、話そうかな…。


お見合い話には、ソラナックス

2007年01月09日 | Weblog
いったい何なんだっていうんだろう。
今日は本当に疲れてしまった。
魂を「プニュ」っと押すと、疲労物質が「ドピュ」っと拡散しそうだ。

一人が好きなの。
一人じゃないと嫌なの。

異性に萌えることはあっても、愛することはできないの。
誰からも、生活領域を侵害されたくない。
私の人生の方向性は私が決めたいの。
「こうすべき」という意見を聞くと、虫唾が走る。
自分とクマ、ラヴ。
あと、薬と煙草があれば幸せ。
更に、コーヒーと文庫本がありゃ、本当に幸せ。

そんな有閑人の私に、またもやあの悲劇が…!

♪あなたはもう忘れたかしら~赤いマフラー手拭いにして…いや、手拭いマフラーにして、か。

以前、会社の偉い人に見合い話を持ちかけられたことは、このブログでも書いた。
(参照;http://blog.goo.ne.jp/ryoko-davidoff/e/07371f554236bb8da98274ba2d85a31e)
あのときは胃があまり良くなく、あまりの衝撃に胃酸が逆流し、軽く吐いたなあ…。
もし、見合いが避けられなければ、時間外労働分の賃金取ろう、とか、喫煙できないと嫌だなあ、とか本気で考えてた。
しかし、時が過ぎてそんなことは忘れていた、今日この頃。

午後一番に、以前、お見合い話を持ちかけてきた某役員さんを訪ねる。
私が作成した書類の内容について意見を求めるべく席を旅立った。
屋外に出て空を見上げながら、「綺麗だな」とか呑気なことを考えていた。

某役員さん(以下、〇〇長)に書類を渡し、説明。
そそくさと帰ろうとしたとき…事件勃発。

彼は私を引きとめ、椅子を差し出すではないか。
「なぁ、よう、ここに腰掛けてよ」

…ちぇっ、私、忙しいんだよね。

しかし、イイコの私はスマイリング炸裂で
「失礼しまーす」
と言いつつ着席。

あっ、この光景は…。

嫌な予感。
嫌な予感。
嫌な予感。

とーっても嫌な予感!

で、嫌な予感は見事に的中し、やはり見合い話キター。

朝から忙しくてイライラしていたので、幸い、私はソラナックスを服用していた。
なので、以前のように、激しい気分の高揚はなかった。
冷静に「演じるべき理想のOL像」に没頭。

どうやら、私は、見合いを先方から断られたらしい!
知らぬ間に…。

イェイ!

…っていうか、勝手に申し込んでおいて勝手に断る先方に、些か失礼さを感じつつも、脳内では「リオのカーニバル」と「ランバダ」が一度に始まってしまうぐらい嬉しかった。

きっと先方は、〇〇長も気付かない本当の私を、エスパー魔美並の力で一瞬にして察知したに違いない。

で、
「あなたには本当に期待させてしまってごめんよう。俺のこと、期待しないで、自分で恋を積極的にしてよな」
と言ってきた!

ぷぎゃー!
期待とかしてないし。
マジで、超ウケるんだけど!

とか、思いつつも

「いいえ。私のことをいつも気にかけてくださり、本当にありがとうございます。ぜひ〇〇長のような素敵な殿方と巡り会いたいですわ」
と、原節子ばりの女優魂で微笑む私。

「ところでどんなタイプがいいんかい?」
と尋問された。

パイプカット(←子供嫌いなので)しているメガネ男子、風貌はムスカと小室さんを足して2で割った感じ!南極とか北極とか遠方に、しかも単身で住んでくれる人(勿論別居)、私の人生に介入しない人がイイ!

…だなんて、社内的立場上とても言えない。
そもそも私は今のままの自分の戸籍を愛してやまない。
死ぬまで、あの両親の長女でありたいと願っている。
だから、そんな理想の殿方像は根本的には嘘の塊だ。

しかし、やはり女優魂は勝手に炸裂し、
「吉熊上司や〇〇長みたいな真面目で優しい方がいいです!」
と、この場での理想的な解答を返答しておいた。

「何言ってんだよう~。ひっひっひ~」
と、顔を赤らめている〇〇長。

…。

あまりにも自分のことを聞かれたので、反逆を開始してみたくなった。
ここぞとばかりに、逆にこちらから質問してみようと試みた。

「〇〇長と奥さまとのナレソメはどうなんですか?…あっ、こんなこと聞くの、失礼ですよね…(うつ向きぎみ)」

彼の口からホイホイ出てくる、自分たちのナレソメを聞くこと30分。
「俺は今でもあいつ(妻)のことを愛している、二人でひとつの家庭を築くのは素敵だよ」
とか、堂々と言っていた。

ふぅん。
別に私には関係ないし。

最後に
「あなたには幸せになって欲しい」
とも述べていた。
…余計なお世話。
私は今、充分に幸せですが、何か?

…そろそろ株価が気になってきたので、席に帰りたくなる…。

「では、その書類、明日までにご回答を宜しくお願いいたしますね。失礼いたします」

そう笑顔で言い残し、撤収。

席に着いて株板を見ると、なんと日経平均株価が伸びているではないか。
午前中、一時下げて17,000円を割っていたのに。
やっぱ、鉄鋼株が熱いんだろうなあ。

とか思いつつ、やはりどっと疲れている自分に気付く。

今日、彼にされたことは、嫌なことには変わりない。
はっきり言って、かなりの迷惑行為を被ったことは事実だ。

しかし、
以前にはなかった、
「誰かに気に留めていてもらっているありがたさ」
を感じられるようになったのは、やはりソラナックスの力だろうか。

でも。
一人で生きていくことに、こんなにも障害が多いだなんて
…先行が思い遣られる…。

それにしても、彼にあんなに愛されている妻って…。
一度、見てみたいぜ。


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2007年 徘徊初め ~NHKアーカイブス~

2007年01月08日 | Weblog
今年初めての「徘徊wiht吉熊」は、川口だ。

SKIPシティに行った。
その中にある施設、「NHKアーカイブス」がお目当て。
ここはNHKの映像の宝庫。
膨大な数の映像が保存してあり、観られるらしい。
ぢつは、ここの存在を知ってから、ずっと行きたかった。

西川口駅から東へ伸びる道を「これでもかっ!」っていうぐらい歩く。
西川口駅東口に上陸するのは初めてだ。
初めての町を歩くのは楽しい。
ドラッグストアや怪しい古本屋さん、喫茶店を横目で眺めつつ歩く。

…しかし、歩けども歩けども、目的地に着く気配がない。
だんだん不安になってくる。
外出前に頭に入れてきた地図を懸命に思い出しながら、ひたすら歩く。
30分ぐらい歩き、到着。
強風のため、髪はぐちゃぐちゃ、鼻水ボンバーという姿に…。

受付カウンターのお姉さんにブースへ案内してもらい、機械の使用方法を教えてもらった。
さて、私が観たかった映像とは、「驚異の小宇宙・人体2 脳と心  第1集 心が生まれた惑星~進化~(1993.10.31放送)」だ。
以前にも、このブログに記載したことがある(http://blog.goo.ne.jp/ryoko-davidoff/e/1b8fb83be652ef0ec4774ea0d3052909)。
あの映像に関する私の記憶がどれぐらい正確なものだったのかを確かめたかったのと、ネアンデルタール人のやさしさの芽生えを久石譲の音楽と共に、もう一度味わいたかったのだ。

結果は、超満足。
私の記憶以上の「忘れていたもの」を収穫できた。

その他、「映像の世紀」や「人体」など、気になっていたNHK番組をここぞとばかり検索して、二時間ほど観た。
「映像の世紀20」のテーマ曲、加古隆の「パリは燃えているか」…一昨年のLive imageで本人によるピアノ演奏を聴いたが、こうして20世紀の国際情勢と照らし合わせて聴くと、曲の奥深さを凄く感じる。

隣のキャラクターミュージーアムで「ブンブンタイム」や「にこにこぷん」のキャラクターと再会。懐かしい!
幼稚園時代、実家近くのスーパーオータニーにブンブンのキャラクターがやってきたことがあった。
テレビの中のブンブンやツネ吉、ごじゃえもんがやってくる!…実際は着ぐるみがやってくるだけなんだが、当時の私たちチビッコにはかなり興奮する出来事だった。
オータニーで買ってもらったアイスが溶けて地面に落ちてしまうほど、見入っていた自分を思い出した。

ご満悦で外に出たら、辺りは暗くなりはじめていた。

懐かしい気持ちなんて、前を見て生きていくためには不必要なものなのかもしれない。

でも、過去を振り返るときに湧き出る感情は、いつも私を少しだけ前向きにしてくれる。
遠い未来、過去を振り返ってみるとき、あたたかい気持ちで「懐かしい」と思えるように、五感を張りながら「今」という時間を彩りたい。

NHKだって、番組を製作したり保存するのに力を入れた結果、今、あのように素晴らしい施設を作れたのだから。
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一駅の情事

2007年01月07日 | Weblog
そういえば…。

結婚式二次会から帰宅する途中の電車内で、素敵な殿方と遭遇できた。
途中の駅で、私の隣に座った殿方。

清潔な長髪、
メガネ、
全身黒でコーディネートされたイデタチ、
色白でツルツルした肌、
神経質そうなキレのある瞳…

席に座るなり、彼はすぐに寝てしまったので、隣からマジマジと観察をしてしまった。
あまり横をジロジロ見ていると周囲の人に不審がられるので、見たい気持ちを抑えつつ正面に視線を移す。

暗闇に浮かぶ、窓ガラスに映る彼と私を眺めつつ、ありとあらゆる妄想をする。

たった一駅だったが、心地良い夢を見させていただいた。


2007年01月07日 | Weblog
テーブルからすっこ抜いてきた花。
綺麗~♪

引き出物

2007年01月07日 | Weblog
引き出物。
クマの耳かき。

クマ、萌え~♪

後輩女子の結婚式二次会

2007年01月07日 | Weblog
1/7(日)
他部署の後輩女子の結婚式二次会参加。
彼女を一言で例えるならば、雑誌「Domani」に出てきそうな人。
とにかくオシャレでスタイル抜群、そして美人だ。

去年の秋、
「この稟議書、持ち回りしたいのですが…」と、稟議書を持ってきたついでに、結婚式二次会の招待状を彼女から渡された。

さいたま新都心のホテル。
会場に着くと会社の女子が既に到着していた。
みんな綺麗に着飾っている。
今日の私のイデタチは、ワイン色のドレス。
先日、せっかく縮毛矯正をかけたので、髪はダウンスタイルにした。

「やる気が湧き出る飲み会」仲間のO主任と煙草を吸いながら会場を見渡す。
それはまるでハンターみたいな目つきだったに違いない。
ぞくぞく入場してくる新郎側の友人は、イケメン揃い。
メガネ男子は少なかったが、「イマドキの男子」を眺めつつ飲んだウィスキーはうまかった。

そうこうしているうちに新郎新婦入場。
スレンダーな体型を活かしたマーメードラインのウエディングドレスは、新婦をより一層輝かせていた。

場が落ち着くと、一目散に料理をめがけてダッシュ(ビュッフェ式だったので)。

「どれが美味しそう」
というよりも
「どれが原価が高そうか」
という判断基準により料理を選択。

くじ運が悪いのでゲームでは勿論ハズれ。
新郎の友達によるエロい余興に爆笑。
お決まりの新郎新婦のディープキスをじっくり鑑賞。

終了。

テーブルに設置された花を
「これ、もらっていっていいんですよね」
と、すっこ抜く私。

今日一日の私の行動から導き出されたことは、
私は、酒井順子氏の著書「負け犬の遠吠え」及び「結婚疲労宴」に書かれている「典型的な負け犬」ということだ。
いや、まだ30歳になっていないので「予備軍」なわけだが。

まあ、いいさ。

帰ろうと出口に向かうとき、新郎の友人らしき男子に声をかけられた。
かなり酔っぱらっていた。
しかし、男子に声をかけられるのは満更でもなく喜ばしいことだ。
私も酔っぱらっていたので、ここぞとばかり彼の乳を揉んだりして肉体的接触をはかった。

「三次会、行きましょうよー」という彼の言葉を押し切り、帰宅。

会費分、いや、それ以上に楽しめた。