健康診断の結果

　２週間ほど前にかかりつけの医院で受けた検診の結果を見せられた。検診と言っても今回は血液検査だけにしたのだが、結果は上々で、検査項目のうちの２つだけがやや標準より高い数値が出ていたが、まったく問題ないとのことだった。年齢としては良い方ですかと尋ねたら、良過ぎるくらいですよと言われて安堵した。このところ血圧も安定している。今回は肺癌検査のためのレントゲン撮影や心電図を撮ることはしなかったが、たぶん異常はないと思う。

　現役時代、40歳になると定期健康検査が義務付けられた。職場では忙しいからと言って受検しない者があって担当者が怒っていたが、私は一度も欠かすことはなかった。初めて受検してから退職するまでに一度も問題がなく、退職してからも1年に1回は受検することを心がけてきたが、お蔭様で25年の間何の問題もなかった。せいぜい前立腺がやや肥大気味と言われたこともあるが、それは年齢相応のものだったようで、その後は問題がない。歯もほとんど残っている。問題は最近体力がだいぶ衰えていることで、特に脚が重くなっている。

　私は小柄で、特に頑健ではない。幼い頃は腺病質だと言われたこともあって、丈夫な方ではなかったが大病をしたことはなく、入院の経験もない。長じてからも無病息災だった。スポーツはまったくしなかったが、元気で活力があった。ただ心臓神経症を患ったことはあるが、これは多忙と精神的なものが原因で、器質的なものではない。胃腸は丈夫で好き嫌いはまったくなく、まあ、細く長くやってきたのだろうと思う。

　これからも加齢にしたがって体力は落ちていくのだろうし、それなりに病気もするだろうが、顔の色艶が良いと言われている今の状態をできるだけ維持するようにしていきたい。とにもかくにも、頑健とは言えず、特にこれといった健康法をしているわけではないのに、健康に恵まれてきたのは有難く、このような体に生み育ててくれた両親や、食事など毎日の生活に気を遣ってくれた亡き妻に感謝している。