米を脱穀した後のもみ殻
昔は様々な用途に無駄なく使われていたのですが、
今では大部分がダンプで田圃に捨てられ、火をつけて灰にするだけです。
利用すれば資源ですが、
今はいたずらに二酸化炭素をまき散らして地球温暖化の小さな要因になっています。
という事で、錆鉄人はこのもみ殻を燻炭にして畑に利用しています。
燻炭作りは、もみ殻に火をつけて貧酸素状態で炭化させるので
一酸化炭素が多い煙が大量に出ますが、
(燃やした場合の二酸化炭素排出量と比べればはるかに少ないはずです。)
畑にまいて土質改善に資するものなので、資源として有効利用出来るのです。
天女さんちの燻炭作りはもう10年近いと思います。
まずは玄関先にもみ殻を堆積する「囲い」を作り
そこにもみ殻をダンプで持ってきてあけてもらいます。
畑の一角を整地して燻炭作りの場所を作りました。
錆鉄人の燻炭作りは、
下から燃やす材料を追加できるように燻炭作り器を設置して
もみ殻への火の付き具合を確認して、杉の枯れ葉を差し込んで燃やすようにしています。
(充分に燃え広がらないうちにもみ殻を掛けると、
火が弱くなって燻炭が出来るまで12時間以上かかる事や火が消えてしまう事もあります。)
写真の程度に火が燃え広がったら、全体的にもみ殻を被せます。
このように青白い煙が出ればうまく燻炭作りが進んでいる証拠です。
やがて、上部の煙突の周囲が黒く燃えてきたら、
スコップで押し込んで、下のほうの燃えていないもみ殻をその上にかぶせます。
それを何度か繰り返し、
やがて全部が燻炭になると、燻炭作り器を取り除いて水を掛けて火を消します。
水を掛けたら上下をひっくり返し、また水を掛けて・・・
と何度も水を掛けて、完全に火を消します。
それを使い古しの米袋に詰め込んで1回の燻炭作りが終了します。
1回で米袋に3~4袋分の燻炭を作るのですが、
モミ殻を玄関先から小屋の後ろまで十数回運び、
何度も火の状態を確認に行き、もみ殻をひっくり返し、
米袋に詰め込んだ燻炭を家の前まで運ぶと
もみ殻作り1回転あたり3,000歩以上歩くので、いい運動にもなります。
ダンプ1杯のもみ殻から燻炭は50袋位出来ます。
燻炭は来年の春、畑に散布して耕運機で耕します。
天女さんちの畑は粘土質で水はけの悪い畑だったのですが、
土がフカフカになって野菜作りに適した畑になりました。
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